映画『ディア・ファミリー』（6月14日公開）の完成披露試写会が13日、都内で行われ、大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、上杉柊平、SixTONESの松村北斗、光石研、月川翔監督が参加。舞台あいさつで笑いを誘いまくった大泉が、終盤に「すべて忘れて」と懇願する場面があった。

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　心臓疾患は日本人にとって致命的な病だった1970年代。心臓に先天的な疾患を抱えた娘のため、知識も経験もない中で医療器具開発に挑み、のちに世界で17万人もの命を救うことになる「IABPバルーンカテーテル」を誕生させた、実在した家族をモデルに描く。娘を救いたい一心で開発に心血を注ぐ、父・坪井宣政を大泉、宣政を支える妻・陽子を菅野が演じ、初共演で夫婦を演じた。

　マイクを持った大泉は「こんな大きな会場で舞台あいさつをやったことない。僕のリサイタルみたいな気持ちで出てきちゃいました」とさっそく笑いを誘う。トーク中、松村が「映画では坪井家のシーンが多く、僕は客観的に見られた」と話すと「ひとごととして見れたってこと？」と絡み、光石が「僕は昔カテーテルをやったことがある」と言うと「カテーテル役をやった？」とボケるなど、終始会場は爆笑に包まれていた。

　写真撮影の前、一度舞台から降りた一同。再度ステージに上がった大泉は、少しトーンを落として「さっきそでで喧々諤々（けんけんがくがく）ともめておりました。（舞台あいさつは）まったく何を話しているか分からない、いいこと1つも言わないってもめておりました」と報告。

「これから見ていただける映画は、くだらない役者が出る役者ではない。どうかみなさん、さきほどの舞台あいさつはすべて忘れて、見てほしい。今一度、すべて忘れて映画をご覧ください」とお願いし、頭を下げていた。