格闘技イベント「RIZIN.46」（29日、東京・有明アリーナ／ABEMA PPV ONLINE LIVEで生中継）の前日公開計量が28日、行われた。第8試合のバンタム級（61キロ）日韓対抗戦に出場するキム・スーチョル（韓国）と中島太一は両者ともに計量クリア。壇上でスーチョルは榊原信行CEOにまさかの提案をしていた。

　2022年の大みそかには「RIZIN」と「Bellator」の全面対抗戦のRIZIN選手として出場した対日本人戦績無敗の韓国戦士・スーチョル。勝利への動機は妻が許可してくれない「任天堂スイッチ購入」だった。入場の花道は全力ダッシュ、おちゃめな32歳だ。

　この日はなぜかスマホ片手に壇上へ。計量を終え、マイクを持つとその理由は判明した。

「RIZINに来ることができて本当にうれしいです」と日本語であいさつ。その後も頑張って話そうとするが「中島選手……すみません」と詰まってしまった。持っていたスマホを見て取り直し「明日地獄でお会いしましょう」と最後まで日本語でマイクした。

「もう1つ話したいことがある」と今度は韓国語で真剣な顔に。「明日勝って、この勝利を妻にプレゼントしたい。実は私は下戸なんですけど、他の2人の韓国選手（ヤン・ジヨン、イ・ジョンヒョン）たちはとてもよくお酒を飲みます。勝ったらファイトマネーでおごってあげたい。社長に提案があります。たくさん勝ちを収めたチームにボーナスを出してみてはいかがでしょうか」とまさかの提案をした。

　これに近くで見ていた榊原CEOは「日本チームにも言われてた。祝賀会もしたいと思うので個人的にボーナスを出します。ポケットマネー、スイッチも買えたり、どれだけでもお酒が飲めるようなボーナスを。このあと銀行に行ってお金をおろしてきます。個人的に」と笑いを誘った。