【ズバリ!近況】漫画家・とりいかずよし、ジョージ秋山の秘話語る 代表作「トイレット博士」は仏語版出版

「トイレット博士」作者のとりいかずよしさん
「トイレット博士」作者のとりいかずよしさん

ジョージ秋山とは20代の頃、一緒にアニメを描いていた

 ジョージ秋山とはお互い漫画家としてプロデビューする前、20歳か21歳の頃、映画会社「国映」が出資して作ったテレビアニメ制作会社「日本放送映画」で、アニメーターをやってたときに一緒でした。のちに彼の奥さんになる女性と同棲していた椎名町(東京・豊島区)のアパートに、遊びに行ったことがありますよ。彼はしゃべるとちょっと訛ってるんだけど寡黙で、当時から冷めてて物事を斜に見てました。漫画家がみな尊敬する手塚治虫先生についても挑戦的なことを言うんだけど、テーブルの上には手塚先生の写真を飾っていた。「あ~心とは違うことを言ってるんだな」って思いました。

 あまり細かいところは気にしないみたいで、「絵は下手だな」「そんなこと言うもんじゃないよ」なんて、酒に酔うといつも話してたんだけど、風貌はカッコ良かったですよ。いつも黒いタートルネックを着て、漫画家同士でつるんだりせず一匹狼で。“ジョージ秋山”ってペンネームを付けたから、「なんでそんな名前付けたの?」って聞いたら、答えずにフフッて笑っていましたけどね。

 お互いプロになってからは一緒に飲むことはなかったけど、パーティーで会うと「おお!」って挨拶してました。亡くなったのは、報道があった6月1日に知人から聞きました。赤塚(不二夫)さんも、編集者の角南攻さん(「トイレット博士」の登場人物・スナミ先生のモデル)もどんどん亡くなっちゃって、漫画の話でも文学、映画の話でもツーカーで通じる相手がいなくって寂しいけど……しかたがないよね。

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