大手芸能事務所「レプロエンタテインメント」は3日、劇作家や演出家など多数の演劇ワークショップを展開してきた、エンターテインメント研究所「銀座九劇アカデミア」について、オンライン配信が可能な研究所としてリニューアルすることを発表した。

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「銀座九劇アカデミア」は、「人」と「情熱」と「エンターテインメント」が渦巻く劇場・浅草九劇が基盤となって2017年に誕生した。エンターテインメントの未来に求められる「プロフェッショナル」を育成すべく、(1)自らの個性を磨き輝かせ、確固たる＜個＞として存在できる場所、(2)自由に学び、表現し、創造することができる場所――として、多くの劇作家や演出家、受講者が利用する場になってきた。

　これまでのワークショップ講師は、福原充則氏、富岡晃一朗氏(劇団「ベッド&メイキングス」)、小野寺修二氏(「カンパニーデラシネラ」主宰・演出家)、長塚圭史氏(劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」主宰)らを誇る。また、海外からはニューヨークの演劇学校「ステラ・アドラー・スタジオ・オブ・アクティング」から主任講師を招聘し、本場の演劇ワークショップを開催。演劇以外にも、放送作家・倉本美津留氏を招いてお笑いワークショップ「お笑い相談所」など多彩なラインナップを通して「プロフェッショナル」の育成に注力してきた。

　今後も上質なワークショップをより多く実現するべく、カメラ、スイッチャー、ディスプレーなどの機材を新たに導入し、オンライン配信が可能なエンターテインメント研究所としてリニューアルすることになった。今後は、演劇だけでなく、映画監督や音楽プロデューサー、テレビプロデューサー、広告業界などで活躍するクリエーティブ・ディレクターといった、多彩なジャンルの講師によるワークショップを新たに追加。著名人による対談やトークイベント、アーティストやクリエーターによる個展、番組配信など、新たなエンターテインメントを創出していく予定だ。

　7月15日からは、脚本家や演出家、映画監督としても活躍する三浦大輔氏の演技ワークショップを実施予定で、「銀座九劇アカデミア」での本参加に加え、ワークショップの模様をリアルタイムで体験することが可能な配信クラスも設置する。また、ワークショップでは、今年6月から“オンライン型演劇場”としてリニューアルした、劇場「浅草九劇」を“発表の場”として設けており、両施設を連動させた取り組みも実施予定だ。

　ほかにも、7月9日には、雑誌「PLEASE」編集長を務めるマガジニスト北原徹氏と、多くの女優やモデルのスタイリングを手がけるスタイリスト・長澤実香氏による対談トークセッションや、ヒットプロデューサー浅田祐介氏が代表を務める作曲家集団のエニシング・ゴーズによる作曲ワークショップの配信も実施が決定した。