「変なのが好きなんですよ」 個性爆発カーの数々に騒然…米国の本物パトカーでハプニングも

米国の本物パトカーからハリウッド名作でおなじみの名車までがそろいにそろった。東京・江東区の「A PIT オートバックス東雲」で、早朝カーミーティングが開催。珠玉の25台が、ユニークな個性を爆発させた。

米国の本物パトカーなど個性派がそろった【写真:ENCOUNT編集部】
米国の本物パトカーなど個性派がそろった【写真:ENCOUNT編集部】

『あぶない刑事』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など有名作ばかり

 米国の本物パトカーからハリウッド名作でおなじみの名車までがそろいにそろった。東京・江東区の「A PIT オートバックス東雲」で、早朝カーミーティングが開催。珠玉の25台が、ユニークな個性を爆発させた。

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 まるで映画の世界だ。21日に行われた定例イベントは、エンタメ・コンテンツ作品に登場したクルマがテーマとなった。まずは、あのデロリアン。大ヒット映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場し、多くの人がピンとくるであろう、近未来フォルムの有名車だ。DMC-12オーナーで、「デロリアンオーナーズクラブ」の下原修会長を筆頭に、4オーナー3台が参加した。

 そのオーナーズクラブの男性オーナーが乗ってきたのは、なんとも不思議なドイツ製のサイドカー、クラウザー・ドマニだ。日本の漫画作品などに登場したといい、「15年ぐらい探して見つけたんですよ。この個体は二輪登録されています」。独特なデザインにほれ込んでいる。

 愛車遍歴を聞くと、「変なのが好きなんですよ。BMW・Z1とかね。ドアが下がるのが面白いんです」。いつか手に入れたいのは、超名作に登場する1台。「『ゴーストバスターズ』に出てくるミラー・メテオです。2、3年前にアメリカのオークションで出ているのを見つけたんですけど、買えなくて。いつか乗ってみたいですね。ちなみに、デロリアンは2台保有していて、きょうは整備などの都合で乗ってくることができなかったのですが、そのうちの1台は工場から出たままを維持していますよ」と目を輝かせた。

 また、テレビドラマ『あぶない刑事』シリーズで知られる懐かしの日産レパード、映画『ブルース・ブラザース』でインパクトを放ったダッジモナコなどが存在感を示した。

 さらに、“米国ポリス”勢も押し寄せた。フォード・クラウンビクトリアに乗って4年目という男性オーナーは「LA市警で使われていたものです。よくハリウッド映画でカーチェイスを繰り広げていたり、後ろで派手にひっくり返っていますね。名脇役だと思います(笑)」。米国警察のパトカーで主流になっているSUVタイプのフォード・エクスプローラーもオーラ全開だった。

 そして、千葉・松戸で特殊車両レンタル業『ジープカフェ東京』を経営する和田裕之さんが乗ってきたのは、LA市警のシボレー・カプリスのパトカーだ。「映画の『ダイハード』や『スピード』に登場しています。ちなみに、映画イベントに貸し出したことがあるのですが、トム・クルーズが触った1台なんですよ」というから仰天だ。

 湾岸エリアのドライブに少し乗せてもらった。後部座席に座ってみると、ブルーのソファ席が意外に柔らかくて座りやすい。心地よさとは対照的に、窓には鉄格子、運転席と助手席には手出しできないように頑丈な金網が張り巡らされていた。豪快なエンジン音を響かせ、都内を快走した。

 おっかなびっくりの楽しいひとときが終わり、降りようとしたが、あれ、ドアのノブがない。開けることができない。「これは外からじゃないと開けられないよ」と和田さん。“引っかかったな”と言わんばかりだ。なんと、後部座席は内側から開けられない仕組みなのだ。当然ではあるが、今さら気付いた。ニコニコ笑う和田さんに開けてもらって、ひと安心。パトカー使用車に閉じ込められるという貴重体験の取材となった。

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