関西ジュニアの人気グループ・Aぇ!groupが16日、大阪市の京セラドーム大阪で単独イベント『Aッ倒的ファン大感謝祭 in 京セラドーム大阪～みんなホンマにありがとう～』を行い、5月15日に『《A》BEGINNING』でユニバーサルミュージックからCDデビューすることを発表した。さらに、5月の北海道を皮切りに全国8都市34公演のアリーナツアーを行うことも発表した。この日は2019年結成の5人にとって初となる単独でのドーム公演で、約5万人のファンが集まる中、幸せな報告で笑顔と涙が広がった。

ツアー開催の発表は”序章”に過ぎなかった。正門良規（27）が「せっかくこれだけの方が見てくれる環境なので、5人の言葉でご報告したいことがあります」と切り出すと、5人がいつになく真剣な表情に変わった。正門が「僕らAぇ!group」と口を開くと、小島健（24）、末澤誠也（29）、草間リチャード敬太（28）、佐野晶哉（22）が「CDデビューしまーす」と言い放って手を挙げた。ドームが大歓声に包まれ、カラフルなペンライトが揺れる中、5人は抱き合って喜びを分かち合った。末澤は発表の仕方をメンバーで話し合ったと明かし、「僕たち発信でCDデビューするっていうのはないんで、みんなに聞いてもらおうかと発表さしてもらいました」とファンのことを考えた形とした。

なにわ男子、WEST、SUPER EIGHTからも祝福され、感激した5人。ライブ終盤には1人ずつが涙を流しながら感謝の思いを伝えた。佐野は1回やめそうになったと明かした上で「やめんかったから、今、めちゃめちゃ幸せです」「Aぇ!groupが大好き。息の長いグループになりたい」と思いを口にし、小島は「誰が想像できた？　5年前、6人でこのグループを組んで、5年後5人で京セラに立ってると」と言葉に詰まりながら話した。リチャードは「やっと（デビューを）言えた。言いたくて言いたくて。でも、『決まった』と思っていたら、なくなっちゃうような気してソワソワしてて。やっと、この舞台上でみんなに向かって、自分たちの言葉で伝えることができて心の底からうれしいです」と”大仕事”を終えて安ど。正門は「お待たせしました。ようやく幸せな報告をすることができました」「いろいろあるグループだなと実感してます。でも、そんなとこ僕は大好きです」と泣き顔になりながら口にした。

芸歴15年の末澤は「弱音を吐くタイプじゃないけど、今だけ」と言うと、「めっちゃ、つらかったわ」と天井を見上げて目元をぬぐった。そして、「あきらめず、頑張り続ければ必ず夢はかなうと信じてます」と力強く言い切った。正門が「ごめんなさいね。情報過多で」と謝って笑わせたほど、ファンにとっても最高の1日となった。正門は「末永くよろしくお願いします」と言うと、5人はつないだ手を高く掲げた。

この日、5人は『Firebird』『関西アイランド』など全14曲を披露。なお、ジュニア内のグループ単独のドームイベント・公演は2006年のKAT-TUN東京ドーム公演以来18年ぶりで、京セラドーム大阪では初。17日にも同所で開催される。