『ゴジラ-1.0』山崎貴監督、オスカー像ひっさげ凱旋帰国「最高の結果になりました」

日本時間3月11日に第96回アカデミー賞にて、日本映画史上初となる視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督がハリウッドより帰国し、12日に羽田空港にて会見を開いた。

オスカー像を手に会見に出席した山崎貴監督【写真:ENCOUNT編集部】
オスカー像を手に会見に出席した山崎貴監督【写真:ENCOUNT編集部】

第96回アカデミー賞にて日本映画史上初となる視覚効果賞を受賞

 日本時間3月11日に第96回アカデミー賞にて、日本映画史上初となる視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督がハリウッドより帰国し、12日に羽田空港にて会見を開いた。

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 オスカー像を手にして日本の地に降り立った山崎監督。「どうなることやらと臨んだオスカーですが、最高の結果になりました」と笑顔を見せると「想像をはるかに超える重さでびっくりしました。本当にいまオスカー像を持っているんだと思うとうれしかったです。でも、シュワルツェネッガーさんから(オスカー像を)もらいたかったな」と受賞の瞬間を振り返る。

 さらに山崎監督は受賞後の壇上からの風景について「僕のつたない英語のスピーチを皆さん頑張って見守ってくださった。その温かい雰囲気が心地よかった。さすが最高峰の人たちが集まっている場所だなと思いました」と感想を述べる。

 また、山崎監督は「視覚効果賞にノミネートされた瞬間は満足していたのですが、その後1か月、ロビー活動でアメリカを回ると、皆さんの反応がすごく良かったので、もしかしたら『獲れるんじゃない?』と思うようになってきました」と心境の変化を述べると「人間というのは欲深い生き物ですよね」と笑っていた。

 巨額の資金を投入して製作される映像技術を駆使したハリウッド作品。山崎監督は「VFXはオスカーのなかでも聖域中の聖域」と語るように、これまで日本映画にとっては挑戦権すらなかったというなか見事受賞。

 山崎監督は「VFXで作り出されたものがお話に直結してところが評価されたのかも」と要因をあげると「技術的には日本はまだまだ。かなりのラッキーパンチで、こちらからもぎ取りに行くのはまだまだ頑張らないといけない。でも一応戦えて結果を出せたので、これを機にもっと頑張っていきたいです」と語っていた。

 本作は、ゴジラ映画70周年にして、日本製作の実写版ゴジラ30作品目となるメモリアル作品。2023年11月3日の“ゴジラの日”に封切られると国内興収は60.8億円を突破。さらに海外でも高い評価を得て、北米では邦画実写映画の興行収入記録を塗り替える旋風が巻き起こっていた。

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