コロナ禍で異例の措置! 山崎賢人と松岡茉優主演「劇場」が世界公開、映画館とAmazonで

行定勲監督が、芥川賞作家・又吉直樹氏の同名小説を、山崎賢人と松岡茉優主演で映画化した「劇場」が7月17日から、吉本興業の配給で全国のミニシアターを中心とした映画館で公開、Amazon Prime Videoで配信されることが決定した。実写邦画が劇場公開と同時に定額制動画配信サービスで配信されるのは、日本のPrime Videoでは初の試み。配信エリアは240か国以上となる見通しで、「パラサイト 半地下の家族」で今年の米アカデミー賞4部門を獲得したポン・ジュノ監督も激賞していることから、世界からの注目も集まりそうだ。

(C)2020「劇場」製作委員会
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「パラサイト」のポン・ジュノ監督も後押し

 行定勲監督が、芥川賞作家・又吉直樹氏の同名小説を、山崎賢人と松岡茉優主演で映画化した「劇場」が7月17日から、吉本興業の配給で全国のミニシアターを中心とした映画館で公開、Amazon Prime Videoで配信されることが決定した。実写邦画が劇場公開と同時に定額制動画配信サービスで配信されるのは、日本のPrime Videoでは初の試み。配信エリアは240か国以上となる見通しで、「パラサイト 半地下の家族」で今年の米アカデミー賞4部門を獲得したポン・ジュノ監督も激賞していることから、世界からの注目も集まりそうだ。

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「劇場」は芥川賞受賞「火花」に続く第2弾で、演劇の世界で夢を追う主人公・永田(山崎)と、彼に恋をして必死に支えようとする沙希(松岡)の、生涯忘れることができない恋物語。「世界の中心で、愛をさけぶ」や「ナラタージュ」などの恋愛映画で定評のある行定監督が「ぜひ映画化したい」とラブコールを送り、映画化が実現した。当初は4月17日の公開を予定していたが、コロナ禍によって延期となっていた。

 行定監督は「当初より規模は縮小されますが、ユーロスペースをはじめ全国20館のミニシアターを中心に公開します。それと同日に、Amazon Prime Videoにて全世界への配信が開始されます。本作は公開直前に緊急事態宣言が出され延期を余儀なくされました。その後、延期を決めたものの思い通りの再公開の状況が作れないという問題に直面していたところに、Amazonから声をかけて頂きました。しかも公開と配信を同時にという私の希望を叶える形で。これはコロナ禍において私の作った映画がより観客に届くことを最優先させた結果です。是非、渾身の想いでつくった映画『劇場』を映画館で、そしてご自宅で、皆様に観ていただきたいです。私たちスタッフ、キャスト一同の映画への想いが詰まった作品です。観客の皆様の心に響くことを信じております」とコメントを寄せた。

 原作者の又吉氏は「ようやく皆さんに観ていただけるようで嬉しく思います。『劇場』は題名の通り、劇場を表現の場として演劇に青春を捧げる若者の物語であると同時に、小さな部屋を舞台とした恋人との日常の物語でもあります。『劇場』も『部屋』も自分にとって、あらゆるものがむきだしになる特別な場所です。映画館でご覧いただきたいのはもちろんですが、皆さんの日常に近い場所でも、この映画がどのように響くのかとても楽しみです。私は原作を書いただけで、直接映画の制作には関わっていませんが、本当に素晴らしい作品になっていて、行定監督や俳優陣の皆さんに感謝しています。自信を持って、おすすめします」と強力プッシュしている。

 また、海外からも強力な援軍が。韓国の巨匠、ポン・ジュノ監督は「個人的に親しい韓国の演劇人夫婦の実話を、そして私自身の助監督時代を回想させる作品でした。青春期の男女の感情の繊細な調律師である行定監督ならではの熟練した、老練な腕前(力量)を再確認させてくれる作品でした。山崎賢人さんは不確かな天才から醸し出される不安感、不確かな天才に向けて沸き起こる憐憫(れんびん)、そのすべてを可能にしました。松岡茉優さんは天使の安らぎと、反対に天使からもたらせる息苦しさの両面を見事に表現していたと思います」と演出力と出演者の演技力を高く評価している。

 映画館とオンデマンド配信の同時公開はコロナ禍で実現した異例の措置だが、今後の映画界を大きく変えるかもしれない。

次のページへ (2/2) 【画像】“天使の安らぎ"と称賛された松岡茉優の美貌、「劇場」実際の写真
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