高知東生、薬物に手を染めたきっかけは“憧れの全てを手に入れた人”「おしゃれに使ってた」

俳優の高知東生が7日、都内で行われた依存症の理解を深めるためのトーク&音楽ライブイベント「みんなで考えよう依存症のこと」に出席した。薬物に手を染めたきっかけなどについて語った。

イベントに出席した高知東生【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した高知東生【写真:ENCOUNT編集部】

「見よう見まねでやったことが初めてのきっかけ」

 俳優の高知東生が7日、都内で行われた依存症の理解を深めるためのトーク&音楽ライブイベント「みんなで考えよう依存症のこと」に出席した。薬物に手を染めたきっかけなどについて語った。

 2016年、覚醒剤と大麻の所持容疑で逮捕されたことがある高知。依存症啓発サポーターとして本イベントに出席したチュートリアルの福田充徳から「そもそも、何をされたんですか?」と直球質問を受けて「僕は薬物」と答え、さらに福田から「どこで最初出会うんですか?」と質問された。

 高知は「僕は20歳のときですね」と回顧。「田舎から出てきて、自分で成り上がりたいと思って、どうしたらいんだろうと。学もないし。そうしたら、自分の憧れた、全てを手に入れている人が目の前に現れた。おれもその人のようになりたいし、近づいて、色んな状態を得たい、と。そうやって近づいているうちに、その人がオシャレに薬物も使っていた」と説明。

 続けて「で、(自分が)カッコつけだから、(相手から)『お前やったことあるか』と言われて『ないです』と言ったらカッコ悪いと思って、『あるに決まってるじゃないですか~!』って」と話した。

 福田が「そういう見栄張っちゃうんですか!?」と言うと、高知は「張っちゃうんだよ」と笑いながらうなだれ、「自分のところに(薬物が)来る前に、皆が回し吸いしてる。自分のところに回ってきたときに『あっ、仲間として認められた』っていう喜びのほうが嬉しくて。これでまぁ、見よう見まねでやったことが初めてのきっかけでしたね」と話した。

 現在は依存症を脱却し、自身の経験をもとに情報発信・社会貢献に尽くす立場。「弱さをさらけ出すことが、本当は強い人間」と言い切り、「とにかく他人の顔色をうかがうな。しょせん、他人は自分が思ってるより、たいして思ってないから。だったら自分を大事に、自分に正直に、苦しかったら『助けてくれ』と声を上げていくことが、一番本当の強さ」と声高に主張。イベント内のロックバンド「ガガガSP」による特別ライブを鑑賞後には、「生きてるだけで丸儲け」とほほ笑んだ。

 イベントには、依存症啓発サポーターでチュートリアルの福田充徳、俳優の東ちづる、橋爪遼、元NHKアナウンサーの塚本堅一らが出席した。

 同イベントでは、当事者や当事者家族による体験談などをもとに、依存症の理解を深めるためのトークセッションを実施。音楽ライブには、ボーカルのコザック前田がアルコール、睡眠薬の依存症との闘病を公表した「ガガガSP」が登場した。

次のページへ (2/2) 【写真】トーク&音楽ライブイベント「みんなで考えよう依存症のこと」の様子
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