フジテレビは4日、都内の同局で春の番組改編会見を行った。番組制作を担当する幹部が出席。昨年10月期放送で小学館の漫画を原作とした日本テレビ系ドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが急死した問題に関連して、映像制作と原作の関係性について言及される場面があった。

　中嶋優一・編成制作局編成部長は「芦原さんがお亡くなりになり、この場を借りてお悔やみ申し上げます」と弔意を示したうえで、「『セクシー田中さん』についてのコメントは差し控えます。フジテレビのドラマ・映画・アニメなどの作品では、原作の漫画や小説を扱わせていただくことがあります。これまでもそうですが、出版社さんや原作者さんに改めて丁寧に接すること。映像表現ですのでプロデューサーやディレクター、役者さんの思いが入ることもあると思いますが、丁寧に会話してご理解いただく、これに尽きると思います。これからも実行していきたいです」と語った。

　現時点で詳細な契約書締結などの対応を実施しているかを聞かれると、「現状何か実行されていることはありませんが、今後世間の状況を鑑みて実行することがあればやっていきたいです」と今後の対応の可能性を示した。

　問題を巡り、日本テレビは「社内特別調査チーム」による調査を開始している。