山西惇、『読売演劇大賞』最優秀男優賞に「どうかと思うくらい泣いた」 出会いに恵まれた役者人生に感謝

俳優の山西惇が27日、『第31回 読売演劇大賞』の最優秀男優賞を受賞し、都内で行われた贈賞式に出席。受賞の喜びを語った。

贈賞式に出席した山西惇【写真:ENCOUNT編集部】
贈賞式に出席した山西惇【写真:ENCOUNT編集部】

「すばらしい舞台に出会い、僕の人生は狂いました。狂ったからこそ、ここに立てている」

 俳優の山西惇が27日、『第31回 読売演劇大賞』の最優秀男優賞を受賞し、都内で行われた贈賞式に出席。受賞の喜びを語った。

 演劇文化の振興のため1992年に創設された『読売演劇大賞』。選考委員のノミネート、投票委員の投票と2段階をへて、作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門の年間最優秀賞のほか、杉村春子賞や芸術栄誉賞などを選出・表彰する。

 「エンジェル・イン・アメリカ」「闇に咲く花」の演技が評価されての受賞。親交の深い段田安則からトロフィーを受け取ると、満面の笑みを浮かべた。

 受賞の報せは移動中の車内で「自分でもどうかと思うくらい泣きました。ありがとうございました、うれしいです」と万感の思い。「思い返すと出会いに恵まれてきたと思う。18歳で劇団そとばこまち、20歳で生瀬勝久さんと出会い、それから解散直前のつかこうへいさんの事務所とか、東京乾電池など、すばらしい舞台に出会い、僕の人生は狂いました。狂ったからこそ、ここに立てている」と感謝を伝えた。

 コロナ禍で役者を辞めようと思ったこともあったが、家族が前向きに支えた。「妻と子どもたち出会ってくれたありがとう。あと、この世にいない両親に。この姿、この声で産んでくれて、この世界に出会わせてくれてありがとう。これからも、新しい出会いを求めて精進いたします」と気持ちを新たにした。

◆「第31回 読売演劇大賞」最優秀受賞作・受賞者

最優秀作品賞…「人魂を届けに」(イキウメ)
最優秀男優賞…山西惇
最優秀女優賞…池谷のぶえ
最優秀演出家賞…藤田俊太郎
最優秀スタッフ賞…松井るみ

杉村春子賞…清原果耶
芸術栄誉賞…松本白鸚
選考委員特別賞…中村芝のぶ

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