ミュージカル『ジョジョ』一部公演中止に“異例”対応 交通費&宿泊費を負担

ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』一部公演中止に関するお詫びとお知らせが6日、東宝の公式サイトで発表された。

『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』の出演者ら【写真:ENCOUNT編集部】
『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』の出演者ら【写真:ENCOUNT編集部】

「複雑な演出プラン対応のため」稽古の進行に遅れ

 ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』一部公演中止に関するお詫びとお知らせが6日、東宝の公式サイトで発表された。

 同ミュージカルは、シリーズ累計発行部数1億2000万部を誇る荒木飛呂彦の『ジョジョ』シリーズが原作。「第1部 ファントムブラッド」をベースに世界初の舞台化する。19世紀末のイギリスを舞台に、“ジョジョ”こと主人公ジョナサン・ジョースター(松下・有澤)と運命的な出会いを果たすディオ・ブランドー(宮野真守)を中心に、謎の石仮面をめぐる熱き戦いと奇妙な因縁を描く。6日から公演がスタートする予定だったが、異例の2日前に4公演(6日午後6時、7日午後6時、8日午後1時&午後6時)の中止が発表されていた。

 中止発表から2日後、「この度の公演中止は私ども東宝株式会社の本公演製作における見通しの甘さ、製作体制の不行き届きが招いた結果でございます。ご観劇を楽しみにされていたお客様をはじめすべての関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪。

 続けて「また、公演中止のご案内が公演日の直前となった結果、お客様に多大なご迷惑をおかけ致しましたこと、公演中止に関する当初のご説明に至らない点があり、多くのお客様にご心配、ご迷惑をおかけ致しましたことにつきましても、重ねてお詫び申し上げます」と記した。

 今回、中止に至った経緯については「本作品については、弊社製作体制のもと、その複雑な演出プランに対応するための確認作業が想定以上に必要となったことなどから、稽古の進行が予定より遅れておりました。帝国劇場における舞台上での稽古開始後も、ぎりぎりまで、予定通りの初日に向けて一同で力を尽くして参りましたが、さらなる修正・見直し等が発生するなどしたことから、進行の遅れを挽回することができず、協議を重ねた結果、スタッフ・キャストの安全確保の観点からも、初日を延期し、上記4公演を中止せざるを得ないという判断に至りました。かかる事態は、全くもってあってはならないことであり、弊社ではその責任を重く受け止めております」と説明した。

 そして「弊社といたしましては、中止となった上記4公演のチケットをご購入いただいていたお客様に対しましては、チケット代金の払戻しのほか、ご購入時のチケット販売手数料およびシステム利用料、公演中止発表以前にご手配済の交通費および宿泊費のキャンセル料、またはキャンセルが叶わなかったお客様は上記交通費および1公演日につき1泊分の宿泊費を、弊社で負担をさせていただきます。お支払いされた金額の領収書等および中止公演回のチケットをお手元に保管頂きたくお願い申し上げます」と呼びかけた。

 最後に「今後の公演およびチケット代金の払戻し等の詳細につきましては下記に記載しておりますX(旧Twitter)アカウントおよび東宝演劇ホームページにて2月8日16時までに改めてお知らせ申し上げます」と結んだ。

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