普段、素顔を隠しているキャラのマスクや目隠しの下を見てみたいと思うことはないだろうか。たまに素顔が明かされると驚くほどイケメンだったり、普段の様子からは想像できない顔だったキャラも存在する。本記事では、『週刊少年ジャンプ』（集英社）作品に登場する覆面キャラの、仮面の下に隠された素顔や、あえて顔を隠す理由を考察する。

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　まず紹介したいのは、アニメや映画などで大人気の『鬼滅の刃』（作：吾峠呼世晴）に登場する嘴平伊之助だ。彼は主人公・竈門炭治郎と同期の鬼殺隊メンバーで、猪の頭を被っている男性だ。彼は赤ん坊のときに山に捨てられ猪に育てられた野生児であり、上半身は裸という不思議なキャラである。

　そんな伊之助が被っている猪の頭は、育ててくれた母猪の形見だと2019年に発売された「鬼滅の刃　公式ファンブック　鬼殺隊見聞録」第1巻にて公表された。この母猪は住んでいた山で一番強かった「山の王」であり、伊之助はその遺志を受け継ぐ決意として形見を被っていると推測されている。

「猪突猛進」のごとく好戦的な普段の様子から、荒く強面の顔が想像された伊之助だったが、19年7月放送のアニメ14話にて仰天の素顔が明かされた。伊之助は炭治郎の妹である禰豆子が入った木箱を襲ったため炭治郎とけんかになった。その時、炭治郎が頭突きをして伊之助がよろけて被り物が外れたのだ。彼の素顔は女性のような綺麗な顔立ちで魅力的だった。粗暴な性格の伊之助が隠していた意外な素顔に、SNS上で「伊之助の素顔がきれい」「普段からは予想できない美しさ」など、素顔の美しさに驚いた視聴者が多いようだ。

　また、『呪術廻戦』（作：芥見下々）で活躍する五条悟の素顔も注目を集めた。彼は主人公の虎杖悠仁が通う東京都立呪術高等専門学校の教師で、普段は黒い布で目を隠している。彼の素顔が判明したのは、20年11月放送のアニメ7話だ。

　彼には、五条家由来の特異体質で呪力の詳細が見える「六眼」が宿っている。同話の序盤で特級呪霊・漏湖が奇襲を仕掛けた対決で、五条が黒い布を目から外して六眼を開放した際、美しい碧眼や長いまつ毛の素顔が明かされた。ネット上では「普段はヘラヘラしてるからギャップにやられた」「かっこよすぎて素顔のシーンを何度も見てしまう」など、ファンは布の下の彼の素顔に引き込まれたようだ。五条が素顔を隠す理由は公式で発表されていないが、常に六眼を開放していると視覚情報が多すぎて疲労してしまうからだと推測できる。

　さらに「そんな美形で屁をしていたなんて」といった声がネット上であがったキャラが、『キン肉マン』（作：ゆでたまご）の主人公・キン肉マンだ。彼は厚い唇と額に書かれた「肉」という文字が特徴的なマスクを被っている。

　キン肉マンがマスクを完全に外したことはないが、コミックス36巻に描かれているキン肉星王位争奪編にて、ボロボロに傷つけられたビビンバの顔を元の綺麗な状態に戻したり、死んでしまったキン肉マンスーパー・フェニックスを蘇らせるために「フェイスフラッシュ」を使ったとき、素顔がチラ見えするのだ。顔の全体はあらわになっていないが、公開された一部からイケメンと噂だ。彼がマスクを被る理由は、コミックス9巻に掲載の第110話「幻の秘密兵器!!」にてテリーマンが語っている。キン肉一族には素顔を見られたら自害しなくてはいけない厳しい掟があるのだ。

　素顔を隠すキャラには、意外な素顔だけでなく、素顔を隠す理由など面白いエピソードも隠されている。知れば知るほど好きになる覆面キャラから今後も目が離せない。