【ブギウギ】小雪演じるトミの存在感 NHKが明かす意外な舞台裏、共演する吉本芸人も「怖いと言っていた」

俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第60回が22日に放送され、俳優・小雪が、村山愛助(水上恒司)の母・トミを演じ、愛助の恋人・スズ子と対峙(たいじ)する様子が描かれた。トミは村山興業の社長という設定。劇中ではトミの社長としての貫禄とともに愛助を思う母の優しさを巧みに表現している。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、小雪の起用理由や撮影の様子を明かしてくれた。

村山トミを演じる小雪【写真:(C)NHK】
村山トミを演じる小雪【写真:(C)NHK】

主人公・スズ子を慕う愛助の母で、村山興業の社長・村山トミ

 俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜、午前8時)の第60回が22日に放送され、俳優・小雪が、村山愛助(水上恒司)の母・トミを演じ、愛助の恋人・スズ子と対峙(たいじ)する様子が描かれた。トミは村山興業の社長という設定。劇中ではトミの社長としての貫禄とともに愛助を思う母の優しさを巧みに表現している。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、小雪の起用理由や撮影の様子を明かしてくれた。

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「大きな会社の社長もやっていて、息子への愛がすごく強いトミという役をどうしようかと思っていた時に小雪さんの映画を見たんです。すごく母性があふれる、いいお芝居をされて感動しました。小雪さんの母性の表現が素晴らしいと感じました。小雪さんの母性がゆえにそうさせる、というところで表現したいと思いました」

 ただ小雪の起用はすんなりとはいかなかったようだ。

「大阪のことばをやったことがないので不安だということをおっしゃっておりました。だいぶ悩まれていました。やるかどうか分かりませんが、大阪ことばを練習してみる、自分ができるのかどうか練習してみる、というようなことを話していました。本当に悩まれた上でやりますというお返事を頂きました。そこから何度も大阪ことば、せりふの練習をして撮影に臨んでくれました」

 その後の様子も気になる。

「着物もとても似合い、昭和の日本髪もすごく似合い、ものすごい存在感で大阪ことばが出てきて、その大阪ことばが達者。予想以上に押しの強いお母ちゃんができたのでびっくりしました。村山興業の社員を演じる黒田有さんも怖いと言っていました」

 スズ子と対峙したトミは多くを語らず、愛助は村山興業の跡継ぎになる人間なので、そのことを重々、ご理解くださいと伝え、あとはよく2人で話せと言って席を立った。

「普段はせりふを多く書く印象のある脚本家の足立紳さんですが、多くを語らず、言いたいことを一言、言って出ていく流れは素晴らしかったです。絶妙だと思います。愛助は怒られた気になっておらず交際していいと感じ、一方、スズ子は別れろと言う意味だと理解し、怖い思いをする。いい脚本だなと思いました。トミは2人の解釈が違ってしまうことは意図していなかったと思いますが、スズ子には伝わると考えていたと思います」

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