森崎ウィン「蜜蜂と遠雷」壮絶ピアノ演奏を語る「爪と肉の間が剥がれて血が出た」
好き、楽しい、これを弾きたいのは普段歌いたいと思う感覚と一緒
――クラシック界のピアニスト役は、森崎さんが所属するダンスボーカルユニット「PRIZMAX」とはまったく違う音楽体験でしたか。
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「そうですね。最初、クラシックには敷居が高い、固いなというイメージがありました。でも、やっぱり好きになるものっていうのは、ジャンルって関係ないんだなと思いました。好き、楽しい、これを弾きたいというのは、僕が普段、歌いたいと思う感覚と一緒でした」
――ピアノの演奏シーンは見応えがありました。本当に弾いているのではないか、と思うほど。相当練習したのではないでしょうか。
「(劇中では)実際に僕らが演奏した音を使っているわけではなく、当て振りなんですが、手元くらいまで撮っています。マサルは幼いころから、ピアニストとして英才教育を受けてきている。一方で、僕は短い時間でそこまで辿りつかなきゃいけない。レッスンは撮影に入る半年くらい前から始めました。先生がものすごく教え方も上手だったので、先生についていったって部分がたくさんありました。元々、ピアノ自体は曲を作る時に触ってはいたんですが、黒鍵は弾けないし、コードを押さえるくらいだったんです。クラシックのピアノをやるということで、純粋にピアノをゼロから教わる子供のような状態から教わっていました。自分でも、ヤマハ音楽教室に通って、指の体操の仕方から始めました」
――音楽教室は自主的に通い始めたのですか。
「はい、自分でお金を出して、マンツーマンの指導を受けました。もちろん、100%表現することは不可能なんですけど、そのピアニストをやる上で最初にやることは何だろうなと純粋に興味が湧いたんです。家には88鍵のキーボードがあったので、時間がある限り練習していました。ピアニストはどういう風に習うのかを知ることから入っていたので、レッスンを受けながら、マサルという役ができあがっていきました」