YA-MANが立ち上げた新格闘技イベント「FIGHT CLUB」（ABEMA PPV ONLINE LIVEにて全試合生中継）は19日、都内某所で行われた。メインカードで朝倉未来に1R1分17秒KO勝ちを収めたYA-MANが会見後に「世代交代」の声について言及した。

　ファンの事前予想では70％が未来有利と予想していたこの試合はYA-MANの77秒KO勝ちだった。未来は1Rに2度ダウンを奪われ、記憶もあいまいになるほどだった。あまりの衝撃KO劇にネット上では「時代の終焉か」「こんな朝倉未来は見たくなかった」などの声が相次いだ。

　自らオファーを出したYA-MAN自身も未来は「リスク」を背負ってたと振り返る。それでも出場を決めたのは未来本人で「YA-MANに負けたことによって積み上げてきた朝倉未来ブランドが崩れてしまうと思う」と淡々と語った。

「これからは自分の時代を作っていく」と試合前に語っていたYA-MAN。憧れの存在を倒してから少し時間があいて行われた試合後会見では複雑な胸中が見え隠れしていた。

「全然実感がない。KOしたことによって未来さんが背負ってきたものが、今度は自分に乗っかってくるのかなって。今後どうなるんだろうという不安もあります」

　現在31歳の朝倉未来は2018年のRIZIN参戦以降、日本格闘技界の顔として最前線で戦ってきた。いまでは格闘技界の外にも認知されているほど。そんな大きな存在をKOしたYA-MANは覚悟を決めていた。

「これからは20代が格闘技界を盛り上げなくちゃいけないって思います。鈴木千裕選手が王者になって、平本蓮も目立っています。平良（達郎）選手、神龍（誠）選手とか若手の選手が下から来ているので、そういう（世代交代の）タイミングなんじゃないかなと思います」