吉川晃司、主演ドラマのテーマ曲書き下ろし イメージは“都会という荒野を彷徨うカウボーイ”

吉川晃司が主演を務め、6月16日からスタートするドラマ「探偵・由利麟太郎」(カンテレ・フジテレビ系、5週連続特別ドラマ)のテーマ曲が、吉川の新曲「Brave Arrow」(メインテーマ)、「焚き火」(エンディングテーマ)に決定した。楽曲はいずれもドラマのために書き下ろされた新曲だ。

ドラマ「探偵・由利麟太郎」ポスタービジュアル
ドラマ「探偵・由利麟太郎」ポスタービジュアル

ドラマ「探偵・由利麟太郎」のメインテーマ「Brave Arrow」、EDテーマ「焚き火」 6・16配信限定リリース

 吉川晃司が主演を務め、6月16日からスタートするドラマ「探偵・由利麟太郎」(カンテレ・フジテレビ系、5週連続特別ドラマ)のテーマ曲が、吉川の新曲「Brave Arrow」(メインテーマ)、「焚き火」(エンディングテーマ)に決定した。楽曲はいずれもドラマのために書き下ろされた新曲だ。

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 本作ドラマは、金田一耕助シリーズで知られる横溝正史による「由利麟太郎シリーズ」を初めて連続ドラマ化。ロックミュージシャンであり、俳優でもある吉川にとって地上波連続ドラマ初主演となる。吉川演じる主人公・由利麟太郎は、元警視庁捜査一課長という経歴を持つ、白髪の名探偵。そんな由利を敬愛し、助手としてバディを組むのは、志尊淳演じるミステリー作家志望の青年・三津木俊助。奇怪な世界を現代風に新解釈し、新たなコンビによるホラーミステリーを“京都”を舞台に描く。

 今回の新曲は、“都会という荒野を彷徨うカウボーイ”という、役を演じる上でも吉川が大切にしていた「由利麟太郎」のイメージを意識して制作された。メインテーマ「Brave Arrow」はサスペンス調のインスト楽曲でドラマのホラー/ミステリー感を表現。ハードボイルドにも通じる硬質なギターと妖しいドブロギターの音色が印象的で、ブルージーなロックテイストもにじむ。

 エンディングテーマ「焚き火」はカントリー&ウエスタン調の楽曲で、由利の孤高感を表現している。この曲では幽玄と形容したくなるドブロギターと陰影の深いギターが効果的に使われていて、空間的な広がりのある音作りだ。シンプルな構成だからこそ、スキャットの魅力が引き立っていて、郷愁と孤独感と無常観の漂う歌声が胸に染みる。「焚き火」の歌詞はわずか2行、ほぼ全編がスキャットという、吉川にとっても初の試みだ。「当初からスキャットでいきたい、歌詞はほとんどいらないなと思っていたんですよ。スキャットは自分のスタジオでデモテープを録った時にラフに歌ったままのものなんです。スタジオできっちり歌ったら、あの雰囲気は出せませんから。イメージとしては由利麟太郎が歌っている感じです」という。

 また、弓道の心得もある由利の人物設定から、「犯人を追い詰めることと“正鵠を射貫く”ことも重なるので。ならば矢がいいんじゃないか」と、楽曲タイトルや歌詞には「矢=Arrow」が由利を象徴するキーワードとして使われている。

「Brave Arrow」「焚き火」は、ドラマ初回放送日に合わせ、6月16日に配信限定シングルとしてリリースされる。

吉川晃司「Brave Arrow/焚き火」ジャケット写真
吉川晃司「Brave Arrow/焚き火」ジャケット写真

 ■吉川晃司コメント全文

--ドラマの楽曲を作る上で心がけたことは?

「あくまでもドラマに合った曲をという意識で制作にのぞみました。映像作品にプラスの要素をもたらす楽曲でなければ、本末転倒ですから。そこに吉川晃司のイメージは必要ない。あくまでもイメージしていたのは由利麟太郎。ドラマを制作されているほうがイメージしている理想の曲の延長線上で、できることならばよりパワーアップできるようにと努めました」

--「Brave Arrow」と「焚き火」はどんな流れで制作が進行したのでしょうか?

「脚本家の方も含めて制作チームと話している時に出てきたイメージがカントリー&ウエスタンでした。そのイメージに沿って、『焚き火』を作り、おおよそ完成してから『「焚き火』を展開して広げていって、『Brave Arrow』を作りました。『焚き火』は都会という荒野をさまようカウボーイのイメージです。日が暮れてきて火を焚いて、獲ってきた獲物を火で焼きながら、ウイスキーで体を温めているという。由利麟太郎自身がどこか都会をさまよっているというイメージがあったので、こういう歌になりました」

--歌詞はわずか2行で、“空に放つ矢のように”というフレーズは「Brave Arrow」ともつながりがあります。歌詞についてはどのように考えていたのですか?

「当初からスキャットでいきたい、歌詞はほとんどいらないなと思っていたんですよ。作詞家の松井五郎さんにも『ほぼスキャットでいきたい』という矛盾したお願いをしました。松井さんが用意してくださった中で使ったのは2行だけだったんですが、2行ですべてを言い尽くしていると感じました。スキャットは自分のスタジオでデモテープを録った時にラフに歌ったままのものなんです。スタジオできっちり歌ったら、あの雰囲気は出せませんから。イメージとしては由利麟太郎が歌っている感じです」

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