30~40代がハマった少年誌の恋愛漫画 甘酸っぱい描写で夢中にさせた名作たち

現在、30代後半から40代の人たちが若かりし頃に読んでいた恋愛漫画は、甘酸っぱいストーリー展開と魅力的なキャラたちにあふれていた。この記事では、1990年代の少年たちがドキドキしながら読んだ恋愛漫画を紹介していこう。

SALAD DAYS 1巻(猪熊しのぶ/小学館)
SALAD DAYS 1巻(猪熊しのぶ/小学館)

自分の身にも起こってほしいと願いながら漫画で妄想

 現在、30代後半から40代の人たちが若かりし頃に読んでいた恋愛漫画は、甘酸っぱいストーリー展開と魅力的なキャラたちにあふれていた。この記事では、1990年代の少年たちがドキドキしながら読んだ恋愛漫画を紹介していこう。

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 最初に紹介するのは、97年から2000年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた『I”s』(作:桂正和)だ。同作では、読者と同世代のキャラたちが繰り広げる恋模様を描き、まさに「恋愛バイブル」と呼ぶにふさわしい内容が絶大な人気を集めた。

 同作は、平凡で不器用な男子高校生の瀬戸一貴を主人公とし、雑誌でグラビアモデルもこなす超絶美人の葦月伊織との恋愛を中心に描いている。登場する女性の描写のかわいさはもちろん、漫画としての演出のうまさも魅力的。第87話で展開される、一貴が電車のなかで伊織に告白するシーンは、読者まで緊張が伝わってくるほどの名シーンだ。

 SNS上では「ヒロインが魅力的で当時ドキドキしていた」「読み直すと恋しまくっていた10代に戻りたいと思う」などのコメントが多く、青春時代に心ときめかせた作品であったことは間違いないだろう。

 続いては、中高生の男子を主人公にして多くの思春期ラブストーリーが楽しめた『BOYS BE…』(作:イタバシマサヒロ/玉越博幸)だ。同作は『週刊少年マガジン』(講談社)で1991年から96年まで連載されて、後に続編や派生作品なども誕生した人気漫画。

 同作は毎回登場人物が変わるオムニバス形式の作品で、さえない男の子と仲のいい女の子との甘酸っぱい恋愛展開が数多く描かれている。だからこそ恋愛にウブだった男子を惹きつけていたのだろう。

 1話完結スタイルでほとんどのエピソードがハッピーエンドで終わることや、ちょっぴりエッチな展開があったことから、読者の心をわしづかみにしていた。

 SNS上で「現実には起こらなかったエピソードばかりだったけど、参考にしてた」「自分の恋愛もこうなってほしいと思って読んでいた」など、バイブルとして読んでいたという声が多く寄せられている。

 次に紹介する『SALAD DAYS』(作:猪熊しのぶ)は、97年から『週刊少年サンデー超』(小学館)で連載し、正統派恋愛漫画として多くの男子を魅了した作品だ。登場人物の由喜と二葉のエピソードが特に人気を博す。

 2016年には、由喜と二葉のエピソードがリメイクされた『SALAD DAYS single cut~由喜と二葉~』(作:猪熊しのぶ)が『ゴラクエッグ』(日本文芸社)で連載されたことからも分かるように、長い間読者から支持を受けている漫画だ。『SALAD DAYS』はオムニバス形式でさまざまな人物の恋愛が展開されている。なかでも、由喜と二葉の2人が織りなす恋愛ストーリーはたびたび登場し、作品の代表エピソードとなっている。

 同作で描かれる、恋愛経験が少ない高校生の男女だからこその甘酸っぱい恋愛模様は、まさに青春そのもの。SNS上でも「こんな恋愛したいとニヤニヤしながら読んでいた」「恋愛経験の少ない人が読むと大変なことになる漫画」などコメントがあるように、青春時代の恋愛模様を遺憾なく楽しめる作品だ。

 今回紹介した恋愛漫画は、当時子どもだった読者の心に深く刻まれた青春の思い出となっている。今読んでみても、当時の胸の高鳴りを鮮明に思い出すはずだろう。

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