1泊2500円! アパホテルに実際に泊まって、キャンペーンの達人に極意を聞いた

JR京葉線・海浜幕張駅から徒歩7分の「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」
JR京葉線・海浜幕張駅から徒歩7分の「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」

テレワークに重要のインターネット環境も問題なし

 テレワークに肝心なのは、インターネット環境だ。アパホテルでは全客室にWi-Fi接続サービス、有線LAN接続サービスを無料提供しており、有線LAN接続とWi-Fi接続の同時利用も可能。気になるWi-Fiの速度は下り28.2Mbps、上り3.33Mbps。下りは悪くないが、上りは物足りないかもしれない。これも時間帯や環境によって左右されるので、一概に良し悪しは言えない。小型のプロジェクターを持ってきて、天井にNetflixを映写してみたが、問題なく映った。

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 サイド・デスクには帽子がトレードマークの元谷芙美子社長の著書「強運」などもある。サブタイトルは「ピンチをチャンスに変える実践法」。帯には「運とツキがどんどんやってくる!」「アパホテル爆発的成功の秘密」とある。まさに、ホテル業界はコロナ禍でピンチのド真ん中にあるが、このキャンペーンも元谷社長の哲学なのだろう。せっかくなので、読ませていただいたが、元谷社長の生い立ちやホテルの歩みも知ることができ、興味深かった。

 素泊まりなので、夕食は近くに出かける必要はある。取材時はまだ緊急事態宣言下だったので、早めに閉める店も多かったが、解除後の今なら、周辺のレストランはいっぱい空いているはずだ。近くには県営の日本庭園「見浜園」や幕張海岸もあるので、人の少ない時間を見計らって、散歩やジョギングで運動不足を解消するのもよさそうだ。

 夜はふかふかのベッドで熟睡。翌朝は再び、4階の大浴場に出かけてみた。午前9時台だったが、ソーシャル・ディスタンスを取りながら、サラリーマン風の男性が十数人。ふとしたことから、シニアの男性Aさんに話しかけられる。Aさんは家庭の事情で、 “家出中”とか。都内の自宅を出て、アパホテルを10日間ずつ、泊まり歩いているのだという。まさに「コロナに負けるなキャンペーン」の達人と言えそうだ。

 その達人にキャンペーンの活用術を聞いてみた。

「1か月泊まっても、7万5000円だから、都内でマンションを借りるよりも安いよね。オススメはアパホテルプライド〈国会議事堂前〉。ここはアパホテルが威信をかけて、東京の一等地に建てたもの。最上階には大浴場もあるんだ。ここに1泊2500円で泊まれるのはすごいよ。どうせ泊まるなら、大浴場があるところを探すといい。約1か月、ホテル暮らしをして、随分友達もできたよ。たいていは風呂で仲良くなるんだよ」

 なるほど。Aさんも家庭のピンチをチャンスに変えて、ホテルライフを楽しんでいるようだ。この太っ腹なキャンペーンはテレワークに、家出、人それぞれ、いろんな楽しみ方がありそうだ。何にしろ、1泊2500円は破格。私も、このキャンペーン期間中に再度、アパホテルに泊まってみようと思った。

次のページへ (3/3) 39階の部屋からの絶景
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