松本穂香、ラブストーリーで藤原季節と共演 原作は直木賞作家・山本文緒さんの長編小説

俳優の松本穂香が、読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『自転しながら公転する』で主演を務めることが16日、発表された。12月14日午後11時59分から3週連続での放送で、俳優・藤原季節が共演する。

ドラマ『自転しながら公転する』に出演する松本穂香(左)と藤原季節【写真:(C)読売テレビ/日本テレビ】
ドラマ『自転しながら公転する』に出演する松本穂香(左)と藤原季節【写真:(C)読売テレビ/日本テレビ】

12月14日午後11時59分から3週連続で放送

 俳優の松本穂香が、読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『自転しながら公転する』で主演を務めることが16日、発表された。12月14日午後11時59分から3週連続での放送で、俳優・藤原季節が共演する。

 本作品の原作は、2021年に亡くなった直木賞作家・山本文緒さんが手掛けた最後の長編小説。中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞受賞、21年本屋大賞第5位など、文壇、書店や読者の一般層の双方から強い支持を得てきた物語。長らく映像化を望む声が多く上がっていた作品が、満を持してのドラマ化となる。30代女性が「幸せ」を追い求めて葛藤する、等身大のヒューマンラブストーリーだ。

 主人公は与野都(よの・みやこ=松本)、30歳独身の契約社員。憧れだった東京を離れ、地元・茨城に戻ってきて悶々(もんもん)と過ごす日々で出会ったのは、優しいけれど経済的に不安定なアルバイト店員の羽島貫一(はしま・かんいち=藤原)。20代の頃のキラキラした恋愛とはちがって、たくさんの「リアル」が突きつけられる中で、2人の関係は深まって、時に離れて、を繰り返していく。結婚に、仕事に、親の介護に、尽きることのない都の不安。そんな彼女が迷いながらも、ひたむきに幸せを追い求めていく。

 さらに、本作品のメインキャストとして、長谷川慎(THE RAMPAGE)、小林涼子、野村麻純、神保悟志、鶴田真由ら出演者も一挙発表となった。長谷川が演じるのは、都に好意を寄せる裕福なベトナム人留学生・ニャン。小林が小島そよか、野村が柏崎絵里という都の地元の親友役で、ともに同い年の都からの相談に真剣に向き合って、時に優しく、時に厳しい言葉を投げかける。そして、神保と鶴田が演じるのは都の両親の修と桃枝。桃枝は更年期障害を患い、都と修はその介護と向き合うこととなる。

 以下は出演者のコメント。

◯松本穂香

――今回の作品と自身の役どころの印象について。

「家族であっても恋人であっても、やっぱりそれ以上は近づけない一定の距離とか、分かり合えない価値観が絶対にあると思うんですけど、そこを考えて考えて、ぐるぐる回りながらいろんな感情を抱えたからこそたどりつける場所があるんじゃないかなと、このドラマを通して感じました。私が演じる都も、いろんな人といろんな感情をぶつけ合ったり共有したりして、最後は自分の意思で答えを見つけ出します。悩んで苦しんで辛くても、そこがゴールじゃない。物語の終わりには優しい希望を感じさせてくれるお話になっています」

――視聴者へのメッセージ。

「幸せってシンプルなものでいいんだな~といろんなモヤモヤを軽くしてくれるお話になっていると思いますので、ぜひ観てください」

◯藤原季節

――今回の作品と自身の役どころの印象について。

「『自転しながら公転する』は、地球や太陽のように、自転と公転を繰り返してぐるぐる悩む主人公、都の物語です。原作や脚本を読みながら、心に刺さる台詞が多くて、簡単に読み進められませんでした。僕が演じる羽島貫一は、中卒で元ヤンの寿司職人でありながら、大変な読書家という少々複雑な役です。何も考えていないように見えるけど、胸中にはしっかりとした正義感や苦悩を抱えている貫一を、ていねいに演じています。都の相手役として、二人で抱き合って自転公転しながら、彼の人生をスパイラル状に駆け抜けたいと思っています。もう二度と同じ軌道に戻れないこの瞬間を、楽しみたいです」

――視聴者へのメッセージ。

「新作をテレビで届けられるのは久しぶりです。いつも応援してくださる方々を、ずいぶんお待たせしてしまいました。すてきなドラマに出会いましたのでご期待ください。『自転しながら公転する』を、全国の皆さまに届けられることを、心からうれしく思います。自転公転しながらぐるぐる生きている誰かにとっての、宝物になるような全3話をおくります」

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