「だっちゃ」「なのだ」 誰もが一度はマネした語尾が特徴的なアニメキャラたち

アニメには個性的なキャラが数多く登場するが、中でも話し方が特徴的なキャラは見る者に強烈なインパクトを与える。今回は多くの視聴者の心に残る魅力的な話し方をする人気アニメキャラを紹介しよう。

キテレツ大百科1(藤子・F・不二雄/小学館)
キテレツ大百科1(藤子・F・不二雄/小学館)

本質をついていたバカボンのパパのセリフ

 アニメには個性的なキャラが数多く登場するが、中でも話し方が特徴的なキャラは見る者に強烈なインパクトを与える。今回は多くの視聴者の心に残る魅力的な話し方をする人気アニメキャラを紹介しよう。

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 まず、最初に紹介するアニメ『うる星やつら』は、2022年に厳選されたエピソードが第1期として放送され、24年に第2期放送が決定している人気作品だ。同作品は、女の子が大好きな「諸星あたる」と、鬼族の娘であたるを一途に愛する「ラム」が繰り広げるラブコメディー。ラムは、虎柄ビキニを着ているいつも元気で明るい美女として登場。あたるへ前向きな愛が、多くの視聴者を虜(とりこ)にした。

 そんなラムの代名詞ともいえる話し方は、会話の語尾に「だっちゃ」や「~っちゃ」をつけることである。例えば「ダーリンとうちは夫婦だっちゃ」と話す言葉づかいなどが魅力的で、ラムのキャラクターをより一層引き立てているといっても過言ではない。

 中には「作品を見たことがなくても、この話し方は知っている」という人は多いだろう。

 SNS上でもいまだに「ラムちゃんの話し方めちゃくちゃ可愛い」「『だっちゃ』じゃなくて疑問系の『け?』が好き」とラムの言葉づかいについて盛り上がっており、ラムの人気の高さがうかがえる。

 続いて紹介するのは、アニメ『キテレツ大百科』に登場する「コロ助」だ。コロ助は、発明が大好きな「木手英一」(通称キテレツ)が最初に作った発明品として登場する人気キャラだ。

 アニメ第1話「ワガハイはコロ助ナリ」からコロ助はすでに「ワガハイはおつかいをするために生まれたのではないナリよ~」と語尾に「ナリ」をつけていた。アニメ放送(1988年から96年)が終わった現在でも、SNS上では、語尾に「ナリ」を使っている人が散見されることから、親しみやすくマネしたくなる言葉だということが見てとれる。

 また、「大人になって急にコロ助の魅力に取り憑かれた」「キテレツに懐いているところが可愛くって仕方がない」など、独特なしゃべり方はもちろんのこと、アニメキャラとしてコロ助のかわいらしさに魅力を感じている人も多いようだ。

 そして、マネしたくなる話し方のアニメキャラで、忘れてはいけないのがアニメ『天才バカボン』に登場するバカボンのパパが発する「~のだ」ではないだろうか。同作品は67年から『週刊少年マガジン』(講談社)で漫画の連載が開始され、71年によみうりテレビ系にてアニメ化されてから、何度も再アニメ化しているだけでなく、近年では実写ドラマ化もされている。まさに幅広い世代から愛されている作品だといえるだろう。

 バカボンのパパの名セリフ「これでいいのだ」は、作者である赤塚不二夫氏の公認サイト名になるほど、作品を代表する重要なセリフである。普段は突拍子もないことを言って笑わせてくれる同キャラのセリフは時として、「どうにもならないことに執着してもムダだと気づいた」「何があっても受け入れることが大事」など、アニメを見るものをハッとさせてくれることも多い。

「これでいいのだ」のいうセリフは、現在でも多くの人が愛用しており、SNS上では同セリフを引用した「変わり映えのしない毎日だからこそ幸せ、これでいいのだ」「人生後悔することも多かったが、とにかくこれでいいのだ」などのコメントが寄せられ、その影響力の大きさを物語っている。

 アニメ作品にはほかにも、特徴的な話し方をするキャラが多数登場する。これから放送するアニメにも思わずマネしたくなるような語尾が誕生するのか、注目したい。

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