夫の愛情をグレープフルーツのむき方で感じた。何げない日常の投稿が、ネット上で460万件の表示回数を記録するほど話題になった。画像を見ると、手間がかかっていることは一目瞭然。投稿したチベスナ（@futon_is_my_bf）さんに詳細を聞いた。

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「夫さ、グレープフルーツ剥いてくれる時毎回皮を器にして薄皮も全部剥いてくれるの。愛がすごい…結婚して………してる！！！！！俺の優勝だぁあああああああああああぁぁぁぁぁぁｯｯｯ」

　10月1日、チベスナさんが画像を添えてXに投稿すると、瞬く間に拡散。「これは間違いなく優勝」「なんて仕事が丁寧なんだ…」「愛のお裾分けもらった気分」「夫さんシェフの方？」「どうやってそんな綺麗に剥がせるのか教えてほしい…！」など多くの声が寄せられた。

　グレープフルーツはナイフで切れ目を入れて手で食べるか、半分にカットしてスプーンで中身を取り出して食べるのが一般的だろう。しかし、チベスナさんの家では違う。身は薄皮が丁寧にむかれ、小さな種も取り除かれている。グレープフルーツの皮をそのまま容器にする発想もおしゃれだ。夫は毎回食べやすいようにカットしてくれるという。

「グレープフルーツに限らず、普通のごはんやサラダ、フルーツ、果てはお手製レモンシャーベットまでおしゃれに盛り付けて出してくれます」

　チベスナさんも一度、グレープフルーツを手に取り、夫のまねをしてみた。しかし、「面倒臭すぎてとてもじゃないけど毎回なんてできないと思いました」と、想像以上に大変だった。

　ネットで関心を集めたのは夫の職業。いったい、何者なのだろうか……。

　チベスナさんは「ごくごく普通のサラリーマンです」と話し、調理師免許なども持っていないと説明。「夫に聞いたら親は（グレープフルーツを）半分に切っただけのを渡してきてギザギザのスプーンでほじって食べていたとのことです。なので、これはただただ私に美味しく食べて欲しいという一心で切ってくれているようです。私にはもったいない夫です…」と、つぶやいた。

　ともにフランスに縁があり、出会ったのは現地の日本人学校。2人は幼いときから同級生だった。とはいえ、「私の初恋相手は夫なのですが、特に思いを伝えるなどもあるわけもなく、私が小5の時に日本に帰国。夫は中学卒業までフランスに」と、すれ違う時期もあった。

　交際のきっかけは成人式だった。

「帰国子女は日本に地元らしい地元がないので、ハガキが届いても成人式に参加しないことが多く、夫が『どうせ成人式参加しないでしょ？　なら俺たちで同窓会しない？　日本に帰ってきてる子で集まろうよ』と幹事をしてくれて、みんなで集まりました。その後、企画してくれてありがとう、とLINEをしたところから4人で遊んだり、徐々に人数が減って2人で遊ぶようになり…交際に至りました」

　やがて結婚し、昨年4月に沖縄で結婚式を挙げた。知り合ってからの期間は長くても、初々しさは変わらない。

「寒い季節になってくると、モコモコのルームソックスを持ってきて、私の足に無理やり履かせてきます。私は裸足が好きなので逃げ回っています。あと私はドライヤーが嫌いなのですが、見かねた夫が私をひっ捕まえてドライヤーしてくれます。最後にブラッシングして『はいべっぴんさん！』と言って解放してくれます。おかげで髪質がトゥヤトゥヤです。また、過保護なので、私はもう29歳なのですが、病院に一緒に来ます」と、エピソードを披露した。

　現在は夫の海外転勤により、英国ロンドンに在住。日々夫の優しさを感じながら、幸せいっぱいの生活を送っている。

　夫婦円満の秘けつについて聞くと、「『大好きだよと心の底からちゃんと伝えること。ありがとうとごめんなさいはどんなときでも言うこと。どれだけ一緒にいようとも、自分の考え方が当たり前だと思わないこと』を大切にしています」と、告白。

「こんなパートナーうらやましいというお声がたくさんあり、夫を褒めていただけて誇らしい気持ちになりました」と、喜びいっぱいに結んだ。