大沢たかお、29年ぶりの月9『ONE DAY』出演に緊張 「興奮して毎朝5時に起きちゃう」

俳優の大沢たかおが、10月9日スタートのフジテレビ系連続ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(月曜午後9時)にクリスマスディナーの準備に追われる頑固な孤高のシェフ・立葵時生として出演する。放送を前に囲み取材会に出席し、本作への思いや“月9”という枠への再挑戦について語った。

頑固な孤高のシェフ・立葵時生を演じる大沢たかお【写真:(C)フジテレビ】
頑固な孤高のシェフ・立葵時生を演じる大沢たかお【写真:(C)フジテレビ】

クリスマスディナーの準備に追われる頑固な孤高のシェフ役

 俳優の大沢たかおが、10月9日スタートのフジテレビ系連続ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(月曜午後9時)にクリスマスディナーの準備に追われる頑固な孤高のシェフ・立葵時生として出演する。放送を前に囲み取材会に出席し、本作への思いや“月9”という枠への再挑戦について語った。

 本作は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブという“たった1日”の出来事を1クールかけて描く謎と愛と奇跡の物語。主人公は別々の人生を歩んできた、全く関わりを持たない3人の男女。ドラマで描かれる1日の中でも3人の物語が同時並行で進行していくが、次第に運命の交錯へと導かれていく。

 本作への出演が発表されたとき、大沢は「こんなに挑戦したいと思える作品はない」とコメントをしていた。「今まで見たことがない企画だったので、『こんなことをテレビでチャレンジするんだ』ってワクワクしましたね。1日の出来事ということもそうですし、それぞれの主人公が別の空間にいて、三者三様の人生をそれぞれ乗り越えていくっていう。伏線や謎解きもあって、視聴者の方に驚いてもらえると思います」と手応えを感じているようだ。

 映画『キングダム 運命の炎』への出演に向けての肉体改造が話題となっていた大沢。今回も「普段は料理をしないので、自分なりに練習して、ちょっと手を切ったりもしました。知り合いの洋食屋に聞きに行って『弟子入りしたい』ってお願いもしたんですけど『ドラマの撮影が終わったら、来ないよね』って断られました(笑)。気を使わせてしまっているのか、台本に“切る”っていう動作が入っていないんですよ。でも、できるだけ自分の手で料理のシーンもやりたいと思っています。プロの技とまでは厳しいかもしれないんですけどね」とシェフ役への準備も怠らない。

 しかし、まだまだ物語の展開については分からないことが多いと明かす。

「『次の話でどうなるから、こう演じよう』と考えることをやめました。この作品で新しいことをやってみたくて、見たことない大沢たかおを見せて、僕のイメージを破壊したいんです。そんなふうに分からないなりにみんなで挑戦していく方が面白いですし、出演者みんなで乗り越えていく熱量にもなると思っています」

月9の出演は『君といた夏』でのドラマ初出演以来となる【写真:(C)フジテレビ】
月9の出演は『君といた夏』でのドラマ初出演以来となる【写真:(C)フジテレビ】

二宮とは初共演、中谷とは12年ぶりの共演

 そんな大沢が演じるシェフ・立葵にとって、80年間受け継がれてきた秘伝の“デミグラスソース”はなくてはならないものとして作中で描かれている。

「僕は“体”がないと仕事できないんです。僕にとってはこれが日常だから、顔に傷ができて『別の仕事をすれば』と言われても、そうじゃない。でも、当たり前に持っているものだから感謝も忘れてしまっているんですよね。彼にとっても“デミグラスソース”は『また作ればいいじゃん』ではなくて、僕の“体”と同じくらい、なくてはならないものなのかなと」

 大沢が出演する【レストラン編】には、桜井ユキ、井之脇海、今井英二らも出演する。

「『お客さんに喜んでほしい』という意識が高くて妥協のないチームです。みんなワクワクしながら現場に来ていて、チームワークも問題ないと思います。完全なコメディーでもないし、あまり前例がないので正解かどうかもオンエアを見なきゃ分からないし、見てもわからないかもしれない。あと、ずっと1つのシチュエーションで撮影しているので『ここは動物園かな?』って思えてくるんです。それは予想していなかったことなんですけど、面白いですし、視聴者が面白ければいいかなと。こんな経験をさせてもらえて感謝しています」

 さらに、【逃亡編】では嵐・二宮和也が、【地方テレビ局編】では俳優の中谷美紀が主人公を務める。二宮とは初共演で、中谷とは連続ドラマ『JIN-仁-』シリーズ(2009年、11年/TBS系)以来12年ぶりの共演となる。

「二宮さんと中谷さんというそれぞれのスタイルで輝いているお二人と、月曜9時という歴史のある枠の中で、いろんな層に向けて発信できる新しい企画なんじゃないかなと思っています。他のチームのことは信頼しているからこそなんですけど、全然分からないし、分からないままでいいと思っています。負けないように自分も頑張ればいいかなと」

 そんな大沢も、1994年に放送された月9『君といた夏』でのドラマ初出演以来、現在まで輝き続けてきた。

「最初にやらせていただいたドラマだったので、初日の緊張感とか忘れられないですね。監督も笑顔で優しくて、楽しかったんです。いい体験ができたからこの仕事を続けようと思えました。この年齢で(月曜9時枠に)戻ってきてがっかりされないように、30年前とは違う輝きをしなきゃなって緊張はします。映画とかの方が気楽かもしれないです。ドラマで芝居を覚えたのですが、十何年もドラマのスピード感からは離れていたので、寝たいのに興奮して毎朝5時に起きちゃうんです。『今日はどうしようかな』って。でも、うれしいです。台本もセットも素晴らしいし、なにかのせいにはできない。他のチームも頑張るだろうから、自分がずっこけたらみんなに顔を合わせられないですね」と意気込む。

 最後に、たった1日を1クールかけて描くという本作について「僕よりも作る人の方が大変だと思います。でも、微妙に僕の髪とかは伸びていくし、少し撮影の間が空いてもまったく同じ状況として見せられるかっていう。芝居も途中で終わっていたりするけど、そこはお客さんには気づかれちゃいけないので。撮影が終わるまでは5時に起きると思います。立葵時生という1人の人間を演じる間はそれも変えたくないですね」。チームの一員として最後まで作品に向き合っていく。

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