『キングダム』累計発行部数1億部を突破 連載18年目、集英社の青年マンガ誌初の快挙に作者も驚き

『週刊ヤングジャンプ』連載中の『キングダム』(原泰久・著)がコミックス70巻到達に伴い、集英社青年マンガ誌史上初の累計発行部数1億部(電子版含む)を突破したことが28日、発表された。

『キングダム』が累計発行部数1億部を突破【画像:(C)原泰久/集英社】
『キングダム』が累計発行部数1億部を突破【画像:(C)原泰久/集英社】

1億部達成を記念し、4つの企画が発表

『週刊ヤングジャンプ』連載中の『キングダム』(原泰久・著)がコミックス70巻到達に伴い、集英社青年マンガ誌史上初の累計発行部数1億部(電子版含む)を突破したことが28日、発表された。

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 ヤンジャン2006年第9号(同年1月26日発売)から開始し、今年で連載18年目を迎えた同作品。コミックス累計発行部数(電子版含む)1億部突破は、集英社青年マンガ誌史上初の快挙となる。

 同作は、紀元前、中国・春秋戦国時代が舞台。500年以上にわたり戦乱が続く中で、天下の大将軍を目指す主人公・信と、中華統一を志す若き王の活躍を描いた本格歴史アクションコミック。2012年にTVアニメ化、13年に、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。19年、22年、23年に実写映画化された。

 また、1億部達成を記念し、4つの企画が発表された。1つ目は『キングダム』×GEORGIAのコラボ企画「キングダムフレームメーカー」。作中の名シーンと自分の写真を1枚の「キングダム」風写真に生成できるWEBサービス。

 2つ目は、最先端XRで作品世界に没入できるイベント『マンガダイブ キングダム 1億の光』の開催が決定。観客を作品の世界に没入させ、「読む」とは異なる、新しいマンガ「体験」の提供を目的に創出された企画展。

 3つ目はコミックス70巻発売に合わせて2冊の関連本を発表。『キングダム』クイズ本第2弾と、初の占い本。20年3月19日に『キングダム』初のクイズ本として刊行、難問ぞろいと博識な読者を唸らせた『キングダム公式問題集』。前作より難易度を落とし、よりチャレンジしやすくなったクイズ本第2弾『キングダム公式問題集 Lite』を11月17日に発売する。また、11月24日に、占い師・水晶玉子氏による初の占い本『乱世を生き抜く! 水晶玉子の『キングダム』占いが発売予定となる。

 最後は、70巻発売日前後の『週刊ヤングジャンプ』で、2号連続表紙も決定。1億部達成前後の『週刊ヤングジャンプ』51号(11月16日発売)、同52号(11月22日発売)では、作品初の2号連続表紙も決定した。

 以下、『キングダム』作者・原泰久さんのコメント全文。

「今から17年前、『キングダム』第1巻は初版25,000部からスタートしました。連載当初から苦戦を強いられた『週刊ヤングジャンプ』のアンケート順位と同様に、コミックスもなかなか重版がかからず、3巻では初版15,000部までダウン。とにかく読んでもらう難しさを痛感しました。

 でもそこから、毎週毎週諦めずに、ひたすら粘り強く漫画を描いているうちに、少しずつ『キングダム』を読んでいただける方が増えていくのを実感しました。ゲーム化やアニメ化、映画化、舞台化と多くのメディアミックスの機会もいただき、『キングダム』はさらに世に広がりました。途中で念願だった新刊初版100万部も実現し、気づけば今回、累計1億部というこんなに大きな部数にたどり着くことができました。

 今、目の前で手にしているこのコミックスが、電子版も含みますが、全国に1億冊。とても想像もできない量です。『キングダム』を手にしてくださったすべての読者の方々に、心から御礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。

 これからも『キングダム』の物語は続きます。中華統一へ向けて、天下の大将軍に向けて、さらに面白くさらに熱く描いていきますので、一人でも多くの方に最終話までついて来ていただけると幸いです」

※コミックス累計発行部数が、1億部を超えている集英社作品は、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治)、『DRAGON BALL』(鳥山明)、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(荒木飛呂彦)、『SLAM DUNK』(井上雄彦)、『ONE PIECE』(尾田栄一郎)、『NARUTO-ナルト-』(岸本斉史)、『BLEACH』(久保帯人)、『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)がある。

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