【ズバリ!近況】「home」木山裕策さんキング移籍で再始動! 「stay home」で絆強めた家族も協力

♪帰ろうか~もう帰ろうよ~と、2008年に家族愛を歌った「home」がヒットした木山裕策さん(51)。がんを乗り越え、39歳という遅いデビューをした木山さんの経歴にも勇気づけられたものだ。昨年、50歳を過ぎたのを機に独立した木山さん、ほかのミュージシャン同様にコロナ禍で厳しい状況が続いているが、早くも再始動に向け動き始めている。

キングレコードに移籍した木山裕策さん【写真:荒川祐史】
キングレコードに移籍した木山裕策さん【写真:荒川祐史】

新アルバムでは作詞作曲にも挑戦

 ♪帰ろうか~もう帰ろうよ~と、2008年に家族愛を歌った「home」がヒットした木山裕策さん(51)。がんを乗り越え、39歳という遅いデビューをした木山さんの経歴にも勇気づけられたものだ。昨年、50歳を過ぎたのを機に独立した木山さん、ほかのミュージシャン同様にコロナ禍で厳しい状況が続いているが、早くも再始動に向け動き始めている。

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 去年11月に会社も事務所も辞め独立したんですけど、すぐにキングレコードさんから声をかけていただいて、6月10日に移籍第1弾アルバム「ラヴ&メモリーズ」をリリースします。村下孝蔵さんの「初恋」や松任谷由実さんの「リフレインが叫んでる」など1980年代の懐かしいヒット曲を中心に、昭和歌謡や演歌をカバーしたアルバムです。森昌子さんの「越冬つばめ」をロック調にアレンジしたり、僕の4人の息子が参加したり、新しい試みを取り入れました。

 僕が初めて作詞作曲した曲も入っています。「STAR ROAD~星へ続く道~」という歌で、自分を否定せずそのままでがんばって生きていけばいいんだよ、というメッセージを込めて作りました。歌を作るのは、独立してやりたかったことのひとつだったのですが、難しかったですね……! ディレクターに「せっかくなので詞を書いてみてください」と言われ、本を何冊も買って勉強したもののできなくて、ふと「メロディーがあったほうが書きやすいんじゃないか?」と気づき、ピアノでメロディーを作ってから詞を書いたらできました! 童謡のようなシンプルなメロディーですが、最終的に曲も採用され嬉しかったですね!

何もできない状況が辛く落ち込んだ

 6月リリースに向けて1月から動き、レコーディングが終わったのが4月の頭。7日に緊急事態宣言が出る直前で、ギリギリ作り上げることができました。でも、その後、何もできなくなってしまい……ライブも講演も8月まですべてキャンセルになっていたので……ものすごく落ち込みました。もともと会社員と歌手活動を並行して忙しくしていたので、忙しいのには慣れていたんですけど、何もできない、となると、どうしたらいいかわからなくなってしまいました。テレビのニュース番組やネットニュースをずーっと追いかけて、どんどん不安になっていきましたね。

 もともと僕はすごく心配性。中国・武漢の新型コロナウイルスのニュースが報じられた去年の11月か12月頃から「日本にコロナが来ないといいけど……」と心配していました。当時、ライブで全国どこへ行っても中国からの観光客がたくさん来ていて、ホテルをとるのにも苦労していたんです。日本でコロナの患者が出始めた2月頃から、自分でできることは何でもやろうと独自で外出自粛を始めていました。池袋にレンタルオフィスを借りて、律儀に通う生活を送っていたんですけど、3月いっぱいで解約しました。

ライブ配信を毎日! 大学生の次男登場の回がとくに好評!?

 毎日不安で苦しかったですけど、「stay home」しながら少しでも楽しく過ごしたいと考え、緊急事態宣言4日後の11日から、自宅で毎日夕方のだいたい5時から、僕のYou Tube「マジ★ウタちゃんねる」でトークと歌のライブ配信を始めました。そうしたら楽しくなって(笑)。日本中の方とチャットでつながれて、視聴者の方とリクエスト大会をやったりしています。これは新しいライブのカタチに繋げていけそうだな、と今は前向きな気持ちです。

 配信には僕の4人いる息子のうち、大学生の次男がこれまで4回共演してくれたんですよ。僕の横でギターを弾いてくれるのですが、次男が出演した回は他の回よりプレビューがちょっと上がる。嬉しいような悲しいような、ちょっと複雑な気持ちです(笑)。

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