チョコレートやクッキーなどが入っている「缶」。人気のキャラクターが描かれていたり、個数限定などつい手を伸ばしたくなる。その形状も楕円形やひし形など、工夫が凝らされており、缶を目当てに購入してしまうことも少なくない。SNS上では、「いつか、何かに使えるかも…」と購入したまま、戸棚の奥などにしまったままになっていた「缶」問題について、つぶやかれた投稿が注目された。斬新な活用法も集まった投稿についてタイニーフルーツキッチン（@t_f_kitchen）さんに聞いた。

「みんなどうしているんだろう。かわいい缶捨てられない問題」。メッセージと共に投稿された1枚の写真には、クッキーの名店や、紅茶の人気店の缶がずらり。思わず出た心の声には、「分かる！」と賛同する声と共に、1万8000のいいねが集まった。

　現在は大小20個ほどの缶を所有しているタイニーフルーツさん。周囲の人がどのように活用しているのか、知りたくて投稿したそう。「また使い道ないな…って分かっているのに、かわいい缶に入ったお菓子を見つけたら買わずにはいられない」「もらった資生堂のクッキー缶セットが宝物です」「分かりますー！　クッキー缶も紅茶缶も捨てられません！」と漏れ出た声に、多くの人が共感した。

　共感の中には「紙袋や瓶も捨てられない！」など、多数の“捨てられない問題”を抱えている人も。このほか活用法として「お弁当箱として使っているのをインスタグラムで見たことあります」「薄い平たいやつは潰れて欲しくない薬とか、釣りの仕掛け入れたりしてます。コットンケースとかにしてもかわいいですね」「実家では乾電池入れたりクッキー入ってた大きめの缶は裁縫箱にしてたりしてました」などのアイデアも集まった。

　返信の中で目に留まったものについて聞いたところ、「（磁石を付けて）壁に貼るという発想は面白いと思いました。本当にデザインが気に入ったものを眺められるのはいいですね」とコメント。「中身は無くなっても、素敵な缶には夢が詰まっていますね」という反応には感激したという。

　缶の活用については決めかねているが「中に入れるものを思いついた缶、プラスお気に入りを5個ぐらいにいつもするようにしたいので、蚤の市に持ち込んだり、寄付や（フリマアプリの）メルカリも利用したいと思います。数百円でも大切に使う意思がなければ買わないと思うので、捨てるよりずっと良いと思いました。『吟味しながら次に使ってくれる人に渡してください』という言葉も、気持ちに残りました」と教えてくれた。