中川翔子が呼び掛ける「さくせんは“いのちだいじに”」に込められた意味

タレント・中川翔子(34)の著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』(文藝春秋)が話題だ。自身のいじめられた体験をイラスト付きで振り返るとともに、実際いじめにあった10代の女性へのインタビューなども掲載。SNSによって起こるいじめや“スクールカースト”の実態など、現場の声を届けている。「さくせんは“いのちだいじに”」と呼びかけ続ける中川。本書に込めた思いを聞いた。

自らのいじめ体験も綴った中川翔子【写真:山口比佐夫】
自らのいじめ体験も綴った中川翔子【写真:山口比佐夫】

インタビュー 著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』

 タレント・中川翔子(34)の著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』(文藝春秋)が話題だ。自身のいじめられた体験をイラスト付きで振り返るとともに、実際いじめにあった10代の女性へのインタビューなども掲載。SNSによって起こるいじめや“スクールカースト”の実態など、現場の声を届けている。「さくせんは“いのちだいじに”」と呼びかけ続ける中川。本書に込めた思いを聞いた。

――本書を執筆しようとした理由を教えてください。

「大人がいじめについて定期的に発信し続けることは大切なことだと思います。私としては、何か形に残すためには、本がいいなと思っていました。本だったら、マンガや絵も書けます。(気持ち的には)少しスッキリしましたが、まだ言いたいことはたくさんあります」

――タイトルはどのようにしてつけられたのでしょうか。

「私は10代のころはずっと、『どうせ、私なんか』とか、『どうせ、死ぬんだし』とか、『どうせ』と言うのが口癖だったんです。人が怖くて、引っ込み思案で、引きこもって、死のうとまで思っていた10代でした。実はそのころ、大好きだったのが歌うということ。今もライブでたくさんのお客さんと一緒にアニメソングを歌っている時が、『ああ、生きてて良かった』と思う瞬間です。その時に、自然と出てきた言葉が『死ぬんじゃねーぞ!!』でした。最近は『死ぬんじゃねーぞ!!』と言ってから、『長生きしてね』と言っています。みんな生き延びてくれて!という思いです」

『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』・中川翔子・文藝春秋
『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』・中川翔子・文藝春秋

――最近の傾向としてSNSを発端とするいじめがありますが、どのようにとらえていますか。

「以前は悪口を言ったり、陰口をたたいたり、手紙に書いて回したりとかだったと思うんです。今は、LINEグループ内で、その子が発言すると黙ったり、その子もいる中で、誰の事がわかるように無茶苦茶ディすったりする。色んな形が出てきていて、想像がつかない。ぞっとしますね」

――ネット上やSNSでは他人へのひどいコメントも目立ちます。

「悪口や陰口は10倍になって、自分に返ってくると思うんです。言霊ものると思うので、絶対にやめたほうがいいと思います。アカウントをいくつ作ってもいいですが、騙されたと思って、“ほめアカ”を作ってほしい。何かをほめるだけのものです。何か心を動かされた時には、ほめてほしいですね」

――SNSはやらないほうがいいのでしょうか。

「やったほうがいいと思います。『ネットはダメだ』という大人もいるみたいですが、私たちより下の世代は空気みたいにネットがある世代です。治安の悪さもありますが、そうした世代はいいことや楽しいことを見分ける“アンテナ”も育っていると思います。自由があって、自分が“生きている証”も発信できる。学校の中で話せないことをほかの人と話したり、共感できたりもします。いいことはたくさんあります」

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