本来、「人生ゲーム」は家族向けが一般的だったが、令和版はSNSをよく利用する20、30代がよく買っているという。人気のユーチューバーらが遊んでいる動画を、ネット上にアップしているのも、時代の流れを反映していると言えるだろう。通常版だと遊び終わるのに1時間くらいかかるが、令和版は30分くらいで終わるのも特徴の一つだ。サクッと何度でも遊べるように工夫が凝らされている。制作する上で大切にしていることは何なのか。

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「マス目、マス目がすごく重要なんです。人生ゲームって、勝ち負けも大事なんですが、遊びの過程を楽しむというコンセプトがある。途中で子供がたくさん生まれたとか、大借金したとか、変なマスに止まったとか、みんなでワイワイ言いながら楽しむ――というのが醍醐味なんです。ですから、マス目は吟味して、吟味して作っています。今回の令和版は、SNSにありがちなことを、アイデア会議でよく話し合いをして、取り入れていきました」(池田氏)

　親子のコミュニケーションが減っているともいわれる昨今。人生ゲームが親子の絆を深めるきっかけになるかもしれない。