俳優の竹内涼真が28日、都内で行われた『連続ドラマW 湊かなえ「落日」』（日曜午後10時、9月10日スタート）の完成披露試写会に、主演の北川景子、共演者の吉岡里帆、黒木瞳、メガホンをとった内田英治監督とともに出席。原作者の湊かなえ氏もサプライズ登場した。

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　エンターテインメント小説界をけん引する湊氏が、作家生活10周年の節目として書き下ろしたミステリー長編「落日」をWOWOWで連続ドラマ化。本作のキーワードは“裁判”と“映画”。新進気鋭の映画監督・長谷部香（北川）と新人脚本家の甲斐真尋（吉岡）の2人が、映画作りのために15年前に起きた“笹塚町一家殺害事件”の真相を探っていく様を描く。

　本作の物語の支柱となる“笹塚町一家殺害事件”で妹の沙良（久保史緒里）を刺殺して自宅を放火し、両親をも死に追いやったとして死刑囚の身になった立石力輝斗を演じる竹内は、本作で初の死刑囚役に挑んだ感想を求められると「若いときと現在の両方を演じないといけなかったので、ビジュアルは監督とメイクさんと相談して、しっくりくるまで打ち合わせをしたので自分的にも入りやすかったです」と回顧し、「撮影中はきつかったんですけど、僕は内田組が大好きで、30歳になって一発目の作品だったので感慨深いというか、内田組の雰囲気にそのままスッと馴染んで、自分がイメージしている以上のものが現場で生まれたので、やりながら手応えはあったかなと思います」と満足げな表情を浮かべた。

　また、竹内と内田監督は『竹内涼真の撮休』（WOWOW）以来、約3年ぶりに仕事をしたそうで、竹内は「僕はこういう役をやったことがなくて、でもオファーをいただけたから、できると思ってもらえているんだと思ってすごく嬉しかったですし（笑）、信頼する内田監督とご一緒できることがうれしくて、3年ぶりにいろいろ試されている感じがして、期待に応えないとなと思いながらやっていました」と当時の心境を明かし、そんな竹内に成長を感じたという内田監督は「考え方とか、3年前と全然違う彼が現場にいてびっくりしました。3年という時間って人間を成長させるんだと思って、このまま成長していくといいですね。すばらしい俳優にどんどんなっていくんじゃないかと思います」と絶賛。竹内は「頑張ります（笑）」と恐縮しつつ、うれしそうな表情を見せた。