俳優の堺雅人が主演を務め、阿部寛が共演するTBS系連続ドラマ『VIVANT』（日曜午後9時）の第5話が、13日に放送された。

　同作は、日曜劇場『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』シリーズなどの大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の原作・演出による完全オリジナルストーリー。堺演じる主人公で丸菱商事エネルギー開発事業部第二課・課長の乃木憂助が、1億ドル（約140億円）の誤送金問題の濡れ衣を着せられことからバルカ共和国に向かい、“世界中を巻き込む大きな渦（うず）”に関わってしまう。

　今回は、警視庁公安部・外事第4課・野崎守（阿部）とバルカ警察のチンギス（Barslkhagva Batbold）がタッグを組み、話題となっている。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　第4話で、乃木が政府非公認の「自衛隊の影の諜報部隊＝“別班”」だったことが判明した。乃木は後輩の黒須駿（松坂桃李）と共に、丸菱商事の乃木の同期でテロ組織「テント」のモニターだった山本巧（迫田孝也）を始末する。

　山本の遺体が発見され、警察が捜査に乗り出す。野崎は当初、監視カメラがすべて使用不能になっていたことから、テントが山本を処分したと考える。しかし山本がテントのモニターであることを知っている人物が限られていることから、乃木を疑い始める。

　野崎はドラム（富栄ドラム）を連れ、再びバルカへ。空港で待っていたのは、バルカの警察官・チンギスだった。チンギスはセドルでテロリストによる爆発が起こった際、乃木を犯人と疑い、乃木を助けた野崎と世界医療機構の日本人医師・柚木薫（二階堂）を執拗（しつよう）に追いかけていた。日本大使館や“死の砂漠”と呼ばれるアド砂漠を越えたモンゴル国境までも現れ、3人が逃げても逃げても必ず現れ追い詰めていた。

　野崎はチンギスと握手をするため、「よろしくな」と手を差し出す。しかしチンギスは険しい表情で、「上の命令じゃなきゃ断ってる」と握手を拒否した。野崎はチンギスに「二度とお前を敵にしたくない」と語り、「だからお前を指名したんだ」と明かす。「お前がオレを？」と驚くチンギスに、ドラムはスマホの音声で「日本警察とバルカ警察、手を組んで『テント』を追い詰めましょうよ？」と提案する。

　唐突な提案にチンギスは、「手を組む？　お前と」と大笑いする。しかし真剣な眼差しの野崎とドラムを見て、チンギス自ら手を差し出した。その手をしっかり握った野崎は、「じゃあ、合同作戦だ」と声をかけた。

　野崎とタッグを組んだチンギスは、テロリストの爆破現場で野崎の隠しカメラを見つけ、独自ルートで軍に解析させるなど、優秀な働きぶりで野崎を支える。休みなく調査を続ける野崎に「はぁ～」とため息をつきつつも、「人使いの荒いボスだな」とドラムに話しかけ、野崎の調査に付き合うのだった。

　敵対していた野崎とチンギスがタッグを組んだことに、SNS上では「ここにきてチンギスと野崎さんのタッグは胸熱」「チンギス、野崎タッグ震えるぜーーー！」「野崎さんとチンギスが仲良ぴになってんの愛おしいww」「チンギス好きとしては最高の回だった」と喜び声が。

　また、「チンギス仲間になったら急に良い奴になった」「つい最近までチンギス憎たらしい！　ムカつくとか思ってたのに、味方になった途端頼りがいありすぎだろ！」「味方になったらめちゃくちゃ有能な上に、超協力的で、笑顔が破壊力抜群なチンギス。最初、怖くてしつこくて、しつこくてしつこくて、画面に映る度にまた出た……って思ったの、ごめん」と、チンギスを見直す声も上がっている。