7ORDER・長妻 初主演作で年上女性に格差婚迫る プライベートの恋愛は「発展しにくい」と嘆きも

アーティスト、7ORDER、俳優としても活躍する長妻怜央が、TOKYO MXで放送中の連続ドラマ『その結婚、正気ですか?』(月曜午後10時)で年上女性に突然プロポーズするイケメン社長を演じている。書き下ろしたエンディング主題歌は「僕自身が経験した恋愛エピソードを重ねた」と語る長妻に、ドラマの見どころ、恋愛観などを聞いた。

インタビューに応じた長妻怜央【写真:徳原隆元】
インタビューに応じた長妻怜央【写真:徳原隆元】

「見た目と違うね」は最大の褒め言葉

 アーティスト、7ORDER、俳優としても活躍する長妻怜央が、TOKYO MXで放送中の連続ドラマ『その結婚、正気ですか?』(月曜午後10時)で年上女性に突然プロポーズするイケメン社長を演じている。書き下ろしたエンディング主題歌は「僕自身が経験した恋愛エピソードを重ねた」と語る長妻に、ドラマの見どころ、恋愛観などを聞いた。(取材・文=西村綾乃)

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 ドラマはズボラなアラサー女子・篠原奏音(岡本玲)と、長妻が演じるイケメン社長・城咲真の格差婚を軽快に描くもの。長妻は3度目のドラマ出演で、初主演の大役を務める。

「岡本さんとダブル主演なのですが、人生初の主演作なので依頼をいただいたときは、うれしかったですね。『この役はオレっしょ!』という強い気持ちで撮影に臨みました。城咲は人の上に立つ社長。自分の意見=会社の方針となってしまうなど、周りの目を気にして行動することも多い。立場があるので、自由に行動できない部分は共感できるなと思いました」

 過去のトラウマがきっかけで恋愛に憶病な奏音と、そんな奏音に突然求婚した城咲。振り切った真の行動はどのように感じていたのだろう。

「大切な相手には、ちゃんと言葉で伝えなくちゃいけないなって感じました。僕ら表に出る仕事をしていると、気軽に声を掛けることなんてできなくて、恋愛に発展しにくいんですよね」

 エンディング主題歌「シンデレラストーリー」は、そんなドタバタ劇をヒントに、長妻自ら詞と曲を書き下ろした。女性言葉の歌詞には揺れる心が描かれている。

「背が高くてイケメンで、お金持ちで……。自分が理想としていた条件を、全てかなえた男性が目の前に現れたとき、何も疑わずに恋愛ができるのかな…というところからふくらませていきました。『心変わりしちゃうかも』と疑ったり、『私だけのものにしたい』と嫉妬するくらいなら、『こんな恋をしたい』と夢見るぐらいがちょうどいいのかな……って」

 178センチの長身を際立たせる、すらりと伸びた手足。シュッとした見た目だが、内面は「違って、すぐにふざけちゃう」と苦笑い。しかしその人懐っこさは、親しみやすさになり人の輪が広がっていった。

「人と話すのが大好き。『クールそうな見た目とは違うね』という反応は、僕にとっての誉め言葉でした。芝居の現場でも、共演者と何でも話し合える環境は大事。こうしたいというアイデアを打ち明けられなくて、挑戦できなかったら悔いが残るから。意見を言い合うことは、自分の成長にもつながることを実感しています」

エンディング主題歌「シンデレラストーリー」のアートワークも長妻が務めた
エンディング主題歌「シンデレラストーリー」のアートワークも長妻が務めた

仕事がなくなった時期にエンタメの世界が好きだと気付いた

 12歳のとき、母が事務所に履歴書を送ったことがきっかけで、オーディションを受けた。数多いるライバルたちの中で、スポットライトを浴びる日を夢見て切磋琢磨する日々が続いた。

「『お小遣いあげる』という母の言葉に誘われて、最初はそんなにやる気はなかったんです。これをクリアできればOKというゴールのようなものはないので、どんなときも自分ができる全力をやり切らないと不安でした。両脚に1ミリも力が入らない、手が引きちぎれそうというくらい、夢中で踊っていました」

 将来が保証されているわけではなく、後を追ってくるライバルもいる。頑張れた理由はどんなことだったのだろうか。

「仕事がなくなった時期があったんです。13歳頃だったかな。最初は親に言われて…。という思いがあったけど、あった仕事がなくなったことは悔しくて、そのときに『あ。自分は踊ったり、表現することが好きなのかもしれない』と気が付いたんです。また仕事をもらえるようになりたい。折れずに頑張れたのは、その一心でした」

 2019年5月に7ORDERprojectが始動。21年のメジャーデビューを経て、「バンド」と「ダンス」、2つのパフォーマンス・スタイルにさらに磨きがかかり、唯一無二のエンターテインメントをセルフプロデュースしている。

「現在は少しずつですが7ORDERとして、役者としてステップアップできていると感じていて、お世話になった方々に成長している姿を見せることができるように、これからも僕は僕が与えられた場所で、経験を積むことが大事だと思っています。7ORDERはライブの中で歌も、ダンスも、演奏(長妻はキーボード担当)も演技もあるグループ。『色々やってんな』と言われたりもするけど、歌は演技に、踊りが演奏になど一見別々と思えるものに、いきていると思えることがある。僕らだけの表現を追求していきたい」

 エンディング主題歌「シンデレラストーリー」は、長妻が作詞・作曲を担当。7ORDERの諸星翔希がサックスで参加し情熱的な音色でドラマの最後を盛り上げて行く。楽曲はドラマの初回放送日に、デジタルリリースされた。長妻はジャケットのアートワークも手掛けている。

□長妻怜央(ながつま・れお) 1998年6月5日、茨城県生まれ。6人組アーティスト、7ORDERの副リーダーで、キーボードを担当。

次のページへ (2/2) 【動画】長妻が作詞・作曲をした新曲 「僕自身が経験した恋愛エピソードを歌詞に重ねた」
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