中古車販売大手「ビッグモーター」で、店舗周辺の街路樹や植込みが枯れている問題が注目される中で、店舗前の花壇に水やりをする別会社の店員の姿がSNS上で話題を集めた。カー＆バイク用品のリユース専門店「アップガレージ」を運営する、株式会社アップガレージグループに話を聞いた。

　歩道に設置された黄色い花が咲く花壇の手入れをする店員。善行を紹介したX（ツイッター）の投稿には「正直、タイムリーな除草剤かと思ってしまった」「同じ自動車業界でもこんなに違うんだね」などと記載されている。

　これを受けて、アップガレージの公式アカウントは「ありがとうございます　頑張ります」と引用リツイートを行っている。

　大きな反響が寄せられ、ネット上では「この社員さんにご褒美あげてほしい　善行は評価される世の中になってほしい」「素晴らしいです、同業者として見習いたい」「しかも、日中にお水あげてないとこも植物思いの優しさがある」「本当に頭が下がります」「これこそ本当の環境美化活動ですね」など、称賛の声が上がっている。

　ENCOUNT編集部の取材に対して、アップガレージグループの担当者は、店舗名は差し控えるとしたうえで、水やりを行った経緯について、「春先に花壇の管理団体であるボランティアグループが種を植えるのですが、夏の猛暑で雨が降らない日が続くとすぐに枯れてしまうので、地域の環境保全のため、ボランティアグループの承認の上、当該店舗の前の花壇のみ水やりを自主的に行っているとのことでした」と説明した。現地店舗の自主的な活動であるとのことだ。

　さらに、「本部からも日頃より、店舗及び店舗周辺の美化・清掃については気をかけるように指導しておりますので、公式ツイッターからの“頑張ります“というリツイートは、この当たり前のことを今後も行うという意図でございます」との回答を寄せた。