俳優の早乙女太一、早乙女友貴が20日、都内で行われた「2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星（てんごうせい）』」の製作発表会に出席した。劇団☆新感線での兄弟共演は9年ぶり。

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　座付き作家・中島かずき氏による新作公演で、江戸の町を舞台とした本格バトル時代劇。古田新太が演じる引導屋の主人・藤壺屋半兵衛（ふじつぼや・はんべえ）が、ひょんなことから太一演じる冷徹な殺し屋・宵闇銀次（よいやみ・ぎんじ）と中身が入れ替わってしまう……というストーリー。友貴は銀次を追う人斬りの朝吉を演じる。

　古田と早乙女兄弟の共演は、今回が初。太一は「古田さんは師匠のつもりで見ていた。それから何十年が経って、そろそろ古田さんをしとめるとき。前作ではしとめそこねたので、今回こそは愛をもってしとめにいきたい」と意気込んだ。

　友貴も「早乙女兄弟で古田さんをたたくことは、ずっとやりたかった（笑）。今回それがかなってうれしいです」とにっこり。「古田さんの殺陣を見て勉強してきた。その古田さんと刀を交えるのは楽しみ」とワクワクしていた。

　また、兄弟での殺陣について聞かれると、太一は「相手が弟の場合はあたってもいいやって思う。ほかの方とは十分に気をつけますが」とコメント。弟も兄の意見に同調し、「兄弟なので遠慮をしない。ほかの人はけがさせたらダメですが、兄貴をやるときは“あたってもいい距離感”でやる。あたってもいいやって（笑）」と語った。

　遠慮なしで挑むからこそ「あれだけのスピードでできる」とし、「やりやすいですよ。何も考えないでやっているので」と友貴。太一も「考えなくても呼吸がなんとなくわかるので、そういう意味で特別な感じです」と家族だからこその阿吽の呼吸のようだ。

　発表会には久保史緒里、高田聖子、粟根まこと、山本千尋、池田成志、原作の中島氏、演出のいのうえひでのり氏も登壇した。同舞台は9月14日から10月21日まで東京・THEATER MILANO-Za、11月1日から20日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。