横浜流星、佐藤浩市とのミット打ちは本気で「力を抜くのは失礼」
俳優の横浜流星が19日、都内で行われた映画『春に散る』(8月25日公開)の完成披露試写会舞台あいさつに出席した。映画に登場するミット打ちのシーンの撮影について紹介した。
佐藤浩市「この男のパンチが重たくてねぇ…」
俳優の横浜流星が19日、都内で行われた映画『春に散る』(8月25日公開)の完成披露試写会舞台あいさつに出席した。映画に登場するミット打ちのシーンの撮影について紹介した。
『深夜特急』三部作をはじめ、数々のベストセラーを手がけた沢木耕太郎氏による同名小説が原作。40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一と、不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾が出会い、2人で世界チャンピオンを目指す姿を描く。
昨年4月からボクサーの役作りに励んでいた横浜は、今年6月にボクシングプロテストに合格したことを発表し、話題に。共演した佐藤は「撮影のとき、そういう話があった。『やってみない?』って。本人をその気にさせていた」としながらも、「本当に受験するとは思わなかった。(合格と聞いて)びっくりと、『よし!』って思った」と祝福。横浜は「よかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
映画では佐藤浩市が演じる仁一と翔吾が血のつながりがない親子のような関係を築いていくが、横浜は「擬似親子のような、師弟関係のような、戦友のような新しい関係を表現できた。翔吾とって仁さんは心の拠り所であり、救い。撮影中、僕も浩市さんに同じ気持ちを持っていた。何があっても味方でいてくれるし、ちょっとした変化も気付いてくれる。何度も心が救われた」と感謝を伝えた。
仁一と翔吾のミット打ちのシーンでは、佐藤が苦労を明かした。「みなさんが思うよりきつい。ミットって柔らかそうだけど、硬い。こっちも当てにいくので引いちゃいけない。この男のパンチが重たくてねぇ……」とぼやいた。
横浜は「痛いのを僕は知っているからこそちゅうちょがあった。その度に浩市さんが『本気で来い』って力強い声をいただいた。力を抜くのは失礼だと思って、本気でいった」と振り返り、「信頼関係がないと難しい。何度も合わせ、言葉かわさずとも、2人の関係を作っていけた」と手応えを語った。
舞台あいさつには橋本環奈、山口智子、瀬々敬久監督も参加。なお、登壇予定だった窪田正孝は体調不良のため欠席した。