いまDJ村上春樹が自宅書斎から届ける「言葉と音楽」…世界的作家のラジオ特別版が放送へ

世界的作家・村上春樹氏がディスクジョッキーを務める番組「村上RADIO」(TOKYO FMなどJFN38局ネット)は、5月22日午後10時から約2時間に渡り、「村上RADIO ステイホームスペシャル ~明るいあしたを迎えるための音楽」を放送する。新型コロナウイルスをめぐる今だからこそ届ける内容になる。

村上春樹氏【写真:Getty Images】
村上春樹氏【写真:Getty Images】

5・22「村上RADIO ステイホームスペシャル ~明るいあしたを迎えるための音楽」放送 自宅書斎からお届け

 世界的作家・村上春樹氏がディスクジョッキーを務める番組「村上RADIO」(TOKYO FMなどJFN38局ネット)は、5月22日午後10時から約2時間に渡り、「村上RADIO ステイホームスペシャル ~明るいあしたを迎えるための音楽」を放送する。新型コロナウイルスをめぐる今だからこそ届ける内容になる。

 村上氏がラジオDJに挑戦し、自ら選曲も担当する特別番組シリーズ。2018年8月の第1回放送から、村上春氏自身がライフワークのランニングをしている時に聴いている音楽、どこの番組でもかかっていないようなクリスマス・ソングをセレクトした「村上式クリスマス・ソング」、初期のビートルズの名曲集、「ジャズが不得意な人のためのジャズ・ヴォーカル特集」など、バラエティーに富んだ内容を計13回に渡って届けてきた。
 
 今回の番組は村上氏自ら、番組スタッフへの声かけを発端として立ち上がった企画だ。新型コロナウイルスをめぐる厳しい状況やつらい気持ちを、音楽の力で少しでも吹き飛ばせたら――。そんな村上氏の強い思いに応えた「村上RADIO」特別版で、これまで以上に村上氏が心を込めて選曲している。なお、収録はTOKYO FMのスタジオではなく、村上氏の自宅書斎で行う。また、番組内では、全国のリスナーから寄せられた「いま、村上春樹さんと語りたいこと」「村上春樹さんと考えたいこと」のメッセージを紹介予定で、メッセージは「村上RADIO」番組ホームページから受付中(5月17日午後11時59分まで)だ。

 緊急事態宣言が発表され、全国的に「自粛要請」が強まる中、先月放送した「村上RADIO」の番組冒頭で、「音楽や小説みたいなものが、ほんの僅かでもみなさんの心の慰めになればいいのですが」というメッセージをリスナーに語りかけた村上氏。若き日にジャズ・バー「ピーターキャット」を経営していた経験を持つだけに、その言葉は、店舗が営業できない人たちや厳しい状態に置かれている皆さんのつらい気持ちに寄り添う気持ちにあふれていた。そして、5月4日の「緊急事態宣言の延長」が発表された直後、番組スタッフに、「こんな厳しい時節だから、もしできれば“明日をあかるく迎えるための歌”を集めた番組ができればと思うんだけど」という連絡が入り、明日に希望を持ちたくなるような音楽の選曲案も送られて来たという。こうして、今回の特別版の放送が決定。村上氏が届ける言葉と音楽に注目だ。

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