【どうする家康】古川琴音が考える千代 瀬名との出会いで「死ぬのが怖くなった」
俳優の古川琴音が25日、武田の使者・千代役で出演しているNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、千代を演じるうえでイメージしていることや古川が考える瀬名(有村架純)との出会いによる千代への影響などをコメントした。
乱世を見つめた歩き巫女・千代を熱演
俳優の古川琴音が25日、武田の使者・千代役で出演しているNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、千代を演じるうえでイメージしていることや古川が考える瀬名(有村架純)との出会いによる千代への影響などをコメントした。
まずは千代を演じるうえで、どんなことをイメージしているのだろうか。
「戦国時代は国や家の力がものを言う世の中ですが、千代は独り身の女性で、何も持っていません。そう考えると、とてつもなく孤独だったのではないかと思います。その孤独に耐え続けられている強さって何だろうというのを演じながらいまも考え続けていますし、演じれば演じるほど“折れない何か”があるなというのを感じています」
いろんな姿に変身しているが。
「千代のキャラクターは、人っぽくない方が良いなと思っています。いろんな姿に変身してきましたが、たとえば初登場の踊り子のシーンでは、みんなを鼓舞する“女神様”のように。巫女姿の時は、日本画に出てくるお化けみたいに、足が浮いていて怖くてきれいなイメージで歩いたり、町民に扮(ふん)するシーンはもっと土っぽくしたいなと思ったり……。扮装ごとにイメージをがらっと変えることで、千代のストイックさを表現できるかなと思い、そこは意識して演じています」
瀨名との出会いによる千代の変化にも言及した。
「瀨名との関わりを通して、人間らしい部分も出てきましたし、やっと千代の人物像が浮かび上がってきた気がします。千代がもともと瀨名(のはかりごと)と似たようなことを考えていたのか、瀨名の言葉に影響を受けてそういう夢を持つようになったのか分かりませんが、千代の人生の中で一つ希望が生まれたというのは間違いないなと思いました。今までは自分の人生を考えるより、何か大きなもののために身を捧げているような印象がありましたが、瀨名の話を聞いたとき、千代自身もそういう世を生きたいという願いが生まれたと思うんです。きっと瀨名と出会ってから、死ぬのが怖くなったでしょうし、千代にとってはとても大きな出会いだったと思います」