俳優の上野樹里が出演するミュージカル『のだめカンタービレ』に、竹中直人が出演することが22日に分かった。ドラマ、映画版同様に“ミルヒー”を演じる。

　音楽大学のピアノ科に在籍しながらも指揮者を志している大学生・千秋真一が、落ちこぼれで変態だが天才的なピアノの才能を持つ野田恵と出会い、世界へと羽ばたいていく姿を描く。原作漫画が爆発的ヒットし、連ドラとスペシャルドラマ、ドラマ版の続編である劇場版前編・後編が制作されたほか、アニメ化や演奏会が開催されるなど「のだめブーム」を巻き起こした伝説的な作品だ。

　初ミュージカルとなる新境地で上野がのだめを、三浦宏規が千明を演じる。そして、竹中が千秋の師匠となる世界的なドイツ人指揮者､フランツ・フォン・シュトレーゼマン､通称・ミルヒーを演じる。上野と竹中は、ドラマ・映画版でも同役を務めた。

　また、峰龍太郎役の有澤樟太郎､三木清良役の仙名彩世､奥山真澄役の内藤大希､江藤耕造（通称｢ハリセン｣）役のなだぎ武の出演が、既に発表されている。

　ミュージカル『のだめカンタービレ』は10月に都内のシアタークリエにて上演。演出は上田一豪氏、クラシック音楽監修は茂木大輔氏が担当する。

　竹中のコメントは以下の通り。

「ぼくは、どんな仕事もスケジュールさえ合えば決して断らずに今までずっとやってきました。“仕事を選ぶ”と言うことがとてもえらそうで、あまりにも照れくさすぎるからです（笑）。でも……唯一、お断りした仕事があります。それは、テレビドラマ『のだめカンタービレ』のミルヒーの役でした。まさか、そのミルヒーを、再び舞台で演じる事になろうとは。上野樹里さんは、こののだめが初舞台になると聞きました。そんな樹里さんの姿を静かに見つめながら演じるしかない……とぼくは思いました。これは一大決心です。いくつになっても、やる時はやる人間でいたいと、思ったのかもしれないし、そうじゃないかも知れません。舞台『のだめカンタービレ』にて、この竹中直人、ミルヒーを再び演じるしかないでしょう！　ただただその思いです。どうか、何卒、よろしくお願い致します」