「ファイプロ」30周年 根強い支持を受ける理由とeスポーツ参入の可能性

ネット対戦可能になり、求められるファイプロらしい闘い方とは
ネット対戦可能になり、求められるファイプロらしい闘い方とは

「(eスポーツタイトルの可能性は)もちろんゼロではないですが、eスポーツというものはとにかく勝利を目指すものです。しかし、ファイプロでは勝利にこだわるスタイルは『しょっぱい試合(退屈な試合)』を生み出す可能性があるんです」

 松本氏によると、ファイプロにおいて、勝ちを急ぐあまり中技、大技を連発したり、逃げ回ったり、間合いを取ってローキックを連発したりして勝利するとことは、プレイヤーも観客もヨシとしない試合内容だという。必殺技は最後の一撃として使ったり、プロレスには欠かせないアピールや場外戦を織り交ぜたり、試合終盤は”あえて”2.9でフォールを返したりする――。こうしたプロレスの名勝負にある”美しい試合”こそ、ファイプロのあるべき姿なのだろう。

"プロレスらしい試合"が求められるファイプロ
"プロレスらしい試合"が求められるファイプロ

「eスポーツとしてファイプロをやるならば、フィギュアスケートのような競技と同様、特殊な採点システムが必要かもしれません。相手をどれだけ引き出したか、最高のアピールができたか、同じ技を連発してないか、キャラクターの持ち味をちゃんと表現したかなど、様々な観点から採点し、試合後に点数で勝敗を決めるというのが理想です。これってなかなか難しいですが、これができるならファイプロはもっと盛り上がると思っています」(松本氏)

 完全実力勝負のゲームでありながら、勝敗の向こう側にファイプロが持つ“魅力”はある。実際のプロレスを見ているかのような好勝負が、eスポーツでも見られる日がくることを期待したい。

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(ENCOUNT編集部)

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