ダンスボーカルユニット・原因は自分にある。の大倉空人が15日、都内で行われた主演映画『ヒッチハイク』（7月7日公開）の完成披露舞台あいさつに登壇した。映画初主演の本作に関して、マイペースでゆるくトークを展開した。

　大倉は、撮影を振り返って「ホラー映画とは思えないくらい明るく温かく、ワイワイしてましたね」とニッコリ。共演した平野宏周を見て「宏周くんは……」と話すと、平野が「いいよ、ぜんぜん宏周で」と普段の呼び捨てを提案。すると大倉は「宏周が、ムードメーカー的な……」と話し始め、平野から「一応、先輩だけどねっ！」とハメられる一幕も。

　観客のやや緊張した雰囲気を察するや、大倉は「ちょっと待ってください。1回この空気やめません？　このホラー映画だから、みたいな空気」と切り出し、「じゃあちょっと皆さん、1回だけちょっと拍手してもらっていいですか？」と会場に促して場を温め、「ありがとうございます、この雰囲気でいきましょう」とニッコリ。

　大ベテランの川崎麻世は、そんな大倉について「この方すばらしいですよ。本（台本）を読み込んでてね」と言い、「（現場では）『監督、僕はこう思うんですけど』と演技プランを考えていた。かなりリーダーシップをとれるし、どうすれば演技がうまくいくのかなとプランを考えてきている。とても勉強家ですばらしい役者さん。将来がすごく楽しみ」と手放しで称賛。大倉は「ただのでしゃばりですよ」と謙遜した。

　最後のあいさつを任されると大倉は、マイクを手にして「『ヒッチハイク』で体冷やしましょ?！」と夏らしくアピール。来場した女性ファンの笑いを誘った。

　今回の舞台あいさつには、中村守里、山田雅史監督も登壇。川崎は自身が演じるサイコパス一家の父・ジョージになりきって、本作のキーとなるスイス民謡「おおブレネリ」の「いやああああほおおおおー!!」をアカペラで熱唱しながら乱入。さらに、前日14日が20歳の誕生日だった中村をサプライズで祝い、花束を手渡した。

　同作は、かつて一世を風靡（ふうび）した2ちゃんねるオカルト版スレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない？」（通称、洒落怖）の中でも、最もトラウマになると怖れられ、多くのまとめサイトで殿堂入りを果たしている「ヒッチハイク」を実写化した都市伝説ホラー。辺鄙な山道でヒッチハイクをしたばかりに、狂気の一家に追われる若者たちの末路が描かれる。

※川崎麻世の「崎」の正式表記は「たつさき」