【らんまん】浜辺美波、万太郎と寿恵子に憧れ「尊重し合っている関係性がとても素敵」

俳優・浜辺美波が、ヒロイン・西村寿恵子を演じるNHKの連続テレビ小説『らんまん』(月~土曜午前8時)の取材会に出席し、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)を慕う寿恵子を演じる思いや撮影の様子などを語った。寿恵子は、言い寄る男性が現れても万太郎を思い、万太郎は一人前の植物学者になってから寿恵子を迎えに行く覚悟を持つまっすぐな人間として描かれている。

寿恵子を演じる浜辺美波【写真:(C)NHK】
寿恵子を演じる浜辺美波【写真:(C)NHK】

主人公・万太郎に思いを寄せる寿恵子を熱演

 俳優・浜辺美波が、ヒロイン・西村寿恵子を演じるNHKの連続テレビ小説『らんまん』(月~土曜午前8時)の取材会に出席し、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)を慕う寿恵子を演じる思いや撮影の様子などを語った。寿恵子は、言い寄る男性が現れても万太郎を思い、万太郎は一人前の植物学者になってから寿恵子を迎えに行く覚悟を持つまっすぐな人間として描かれている。

 まずは、寿恵子が万太郎のどんな部分にひかれているととらえて演じているのか尋ねた。

「寿恵子は万太郎さんと比べ、同じ地域の狭い世界で生きてきました。一方で伸び伸びと羽を伸ばし、高知から東京に進出して東大に出入りする万太郎さんは寿恵子が見たことのない世界を見せてくれる人。この人が見る世界の広さを自分も見てみたいと思ったことと、人柄にひかれた部分も大きいのだと思っています。万太郎さんの夢を聞いて驚きましたし、それをかなえる姿、突き進む姿を見続けたかったのだと思います」

 万太郎を好きになる寿恵子を演じる上で心掛けたことはあるだろうか。

「寿恵子は万太郎さんと話すと楽しくてワクワクして、家族に見せる顔とは違う表情を見せます。最初に2人が出会ったのは17歳の設定。そこから関係が深まる中で将来を見据えた大人の恋愛的な部分を入れられたらと思って演じました」

 実業家・高藤雅修(伊礼彼方)という恋敵が登場しても、寿恵子と会えなくても万太郎の気持ちは変わらない。そんな万太郎をどう感じたのか。

「万太郎さんのウソのない人柄、まっすぐさが話していてすごく分かります。そこに対するゆるぎない信頼を感じていると思います」

 万太郎と寿恵子の関係を見て女性として憧れる部分があるだろうか。

「万太郎さんも寿恵子もすごくまっすぐ。2人で話している時は、お互いがすごく楽しく、他の人との関係性とは違う表情になるなど2人だけの関係性がすごくあります。他の人に見向きもせず、お互いがお互いだけの気持ちのやりとりがあるのは憧れます。尊重し合っている関係性がとても素敵だと思います」

 劇中にダンスシーンが登場する。印象に残っているのもダンスシーンという。

「劇中では寿恵子と高藤雅修(伊礼彼方)さんとの決別のダンスとして描かれますが、私たちにとっては伊礼さんとの撮影の最終日だったので協力し合って踊りました。実は、練習を重ねても、どう踊るべきか答えが見つからないまま本番となりました。ところが答えが本番中に見つかったんです。『なるほど、そうか』と2人でやりきって抱き合うような状態に。すがすがしいラストの日となりました。映像を見ても練習の成果が出ていて良かったです」

 ダンスは「得意ではない」と言うが、最終的に好きになれたのだろうか。

「途中から段々と楽しくなりました。全くできない時から少しずつステップが体になじみ、相手との体の距離感に慣れ、今からやるぞという気持ちになった時はすごく楽しく踊ることができました。私、練習が苦手なだけでダンスは好きなんです。だから最終的には『本番』の力を借りて楽しく踊ることができていい思い出になりました。一回も休まずに練習に通うことができたので、逃げずに頑張れたと、ささやかな自信になりました」

 最後に今後の見どころを紹介してくれた。

「寿恵子としては、万太郎さんが起こすいろんな波を、一緒に乗り越えることで、女性として、一人の人間として変化し続けると思います。視聴者の皆さんに朝から元気を一緒に感じていただけるような明るい作品作りができるように頑張ります」

 作品は、俳優・神木隆之介が主演を務め、江戸末期に生まれ、草花を愛し、夢に向かって人生をまっすぐに歩んだ植物学者・槙野万太郎の生涯を描くオリジナル作品。実在した植物学者・牧野富太郎をモデルにするがフィクションとして制作している。

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