ジャニーズ事務所「再発防止特別チーム」はすでに始動 事務所から独立した機関と強調
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(享年87)の性加害疑惑問題をめぐり、新たに組織された「外部専門家による再発防止特別チーム」が12日、都内で記者会見を行った。同問題に関する会見は初めて。座長を務める元検事総長の林真琴氏、精神科医の飛鳥井望氏が出席し、すでに5月29日に第1回会合を開催していることを明かした。
都内で初会見を実施 5月29日に第1回の会合を開催していることを明かした
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(享年87)の性加害疑惑問題をめぐり、新たに組織された「外部専門家による再発防止特別チーム」が12日、都内で記者会見を行った。同問題に関する会見は初めて。座長を務める元検事総長の林真琴氏、精神科医の飛鳥井望氏が出席し、すでに5月29日に第1回会合を開催していることを明かした。
特別チームは林氏、飛鳥井氏のほか、「性加害等の被害者支援の実践を行われている臨床心理の研究者」(現時点で非公表)の3人で構成されている。質疑応答で林氏は第1回会合の具体的な内容について、「個別の内容についてはここでお話することは控えさせていただきます」とした。
また、特別チームは同日、「外部専門家による再発防止特別チームの調査方針について」と題する声明を発表した。チームの構成メンバーについて、「いずれも、ジャニーズ事務所とはこれまで関係を一切有していません」とし、あらためて独立した機関であることを強調した。
全文は以下の通り。
株式会社ジャニーズ事務所(以下「ジャニーズ事務所」といいます。)は、2023年5月26日、「外部専門家による再発防止特別チーム」(以下「本チーム」といいます。)を組成することを公表しましたが、既に、本チームは、5月29日に第1回の会合を開催し、資料の微求・検討、ヒアリング対象者の選定を行う等、その活動を開始しています。
本チームは、検事総長経験者、精神科医、性暴力等の被害者支援の実践を行っている臨床心理の研究者から構成しており、いずれも、ジャニーズ事務所とはこれまで関係を一切有していません。
本チームは、ジャニーズ事務所から独立した外部の第三者として、ジャニーズ事務所代表であった故ジャニー喜多川氏からの性被害を申告されている方々に寄り添って、直接そのお話を伺い、また、ジャニーズ事務所の役職員にヒアリングを実施するなどして、ジャニーズ事務所の過去の対応にどのような問題があったかを厳正に検証し、検証結果を踏まえて、ジャニーズ事務所のガバナンス上の問題に関する再発防止策を提言し、実行を求めます。
なお、被害の申告の有無にかかわらず、ジャニーズ事務所に所属経験のあるすべての方への心のケアのため、ジャニーズ事務所が心のケア相談窓口を設置しています。本チームは、ご要望がある場合、心のケアに支障を及ぼさない範囲で直接そのお話を伺うなど、所属経験者の方のご希望に応えていきたいと考えております。
また、本チームによる検証の結果及び再発防止策の提言につきましては、ジャニーズ事務所に伝えて再発防止策の実行を求めるとともに、適切な時期及び方法にてお知らせしたいと考えております。