ランジャタイ伊藤、初デートは「血まみれになりました」 カラオケボックスで女性が豹変「いきなり、ボコボコにされて…」

お笑いコンビ「ランジャタイ」の伊藤幸司が12日発売の自伝『激ヤバ』(KADOKAWA)で、知られざる過去を赤裸々につづっている。中でも衝撃的なのが、出会い系サイトを通じて知り合った女性から受けた“カラオケボックス流血事件”。血まみれになりながらも初体験を済ませたという伊藤に、事件の真相と自身の結婚観を聞いた。

ランジャタイ伊藤【写真:ENCOUNT編集部】
ランジャタイ伊藤【写真:ENCOUNT編集部】

出会い系サイトで知り合った女性は全身黒ずくめの美人

 お笑いコンビ「ランジャタイ」の伊藤幸司が12日発売の自伝『激ヤバ』(KADOKAWA)で、知られざる過去を赤裸々につづっている。中でも衝撃的なのが、出会い系サイトを通じて知り合った女性から受けた“カラオケボックス流血事件”。血まみれになりながらも初体験を済ませたという伊藤に、事件の真相と自身の結婚観を聞いた。(取材・文=水沼一夫)

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 伊藤は著書の中で、恋人がいた期間は「37分の2」と明かしている。37年間の人生のうち、トータル2年。その理由について、「まあ女性と会話があんまりできないですかね。それはフラれるだろうなと」と自虐的に語るが、結婚への夢は捨てていない。

 そんな伊藤には、忘れられない“激ヤバ”なエピソードがある。21歳のとき、出会い系サイトで知り合った女性と初めてデートに出かけたときの話だ。

 小学校のとき、同級生の女性たちから受けた「体育倉庫十字架磔刑金玉殴られ事件」をきっかけに、女性が決定的に苦手になったという伊藤は、それまで女性と交際した経験はなかった。「彼女がほしい」との純粋な気持ちから、出会い系サイトに登録。すると、何度かメールで連絡を取り合ううちに波長が合う女性がいた。勇気を出して電話番号を交換すると、電話口でも気さくで、伊藤は「運命の相手かもしれない」と、期待を膨らませた。

 そして迎えた当日、緊張しながらもこの日を待ちわびた伊藤の前に現れたのは、全身黒ずくめで、思わず目を見張るほどの美人だった。ひらひらの服にスカート、ヒール姿で、中学時代に漫画「めぞん一刻」を読んで“一目ぼれ”したヒロイン、音無響子の雰囲気を兼ね備えていた。伊藤の胸は一瞬で高鳴った。

 どうにかこの女性と交際したい。ところが、そんな思いを募らせて向かったカラオケボックスで信じられないことが起こる。

「すごく気が合って、会ってみようと思って会ってみたらすごくきれいな人。『やったー! 結婚しよう』と思って、カラオケボックス行って扉閉めた瞬間にバンってやられましたね。そこからいきなり、ボコボコにされて……」

 伊藤は女性が手にしていたピンクのビニール傘で突然、背後から殴打される。快晴なのにおかしいと思っていたが、不意打ちされた伊藤は、なすすべがなかった。

「怖かったです。血まみれになりましたよね。鼻が切れて」

 店員を呼ぼうにも、奥の部屋だった。2人きりの密室で何度も激しく殴打され、鈍い音が響き渡った。

「それで、エッチしようみたいな。キスも初めてでした。全部初めてで、されるがまま、一気に終わりましたね」

 もはや何がなんだか分からない。色恋沙汰には大なり、小なりのハプニングもつきものとはいえ、あまりの急展開だった。当日を振り返った伊藤は、「人を殴るのが好きだったんじゃないですか。そういう性癖? うん」とうなずいた。

自伝『激ヤバ』を頭に載せた【写真:ENCOUNT編集部】
自伝『激ヤバ』を頭に載せた【写真:ENCOUNT編集部】

消えない全身のあざ 「呪われてるのかなと思いました」

 その後、女性とは何度かやり取りしたものの、会ったのはこのときだけだったという。

「体があざだらけになって、そのあざもしばらく消えなかったですね。あんまり消えないから、呪われてるのかなと思いました。1年ぐらい消えなかったですよ」

 殴打の最中は恐怖に包まれたとはいえ、気持ちは高揚していた。出会い系サイトに対するイメージも変わらなかったとし、「そういうもんなのかな、くらいかなと」と受け止めている。現在ではアプリなどを通じて結婚する若者も増えており、「そこで出会って結婚できるんだったら、めちゃくちゃいいと思いますよ。そんなに悪いものではないと思います」との思いだ。

 今後の恋愛については、どのように考えているのだろうか。

 10代女性を中心にカリスマ的人気を誇り、ツイッターの投稿も話題だ。お笑いライブで出待ちする女性ファンは多く、「めっちゃうれしいです」と感謝している。しかし、モテエピソードを聞くと、「ファンの人はたくさんいてくださいますけど、あんまりモテた感じはないですね」と、本人はいたって控え目だ。

「幼稚園ぐらいのときには男性からはすごいモテましたね。かわいいと言われて。それぐらいですかね、モテたといったら」

 それでも、いつか、「何とか結婚はしたいですよね」。

「これまでの恋愛で一番うれしかったことですか? 何でしょう。結婚して、死ぬまで一緒にいたいと思って、そのときの一瞬の感情がうれしかったです。あの瞬間はうそではないと思う」。タイプは無口より、しゃべる人だという。まだ37歳。自他ともに認める“激ヤバ”な人生に、大逆転はあるのか。

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