ベルギー母娘の「ほっこりエピソード」…ロックダウンの中で“段ボールカー”でマックのドライブスルーへ

ベルギーで、新型コロナウイルス対策のためドライブスルーのみとなったマクドナルドで食事を買うため、段ボールで作った“車”で買いに行ったという母娘のエピソードが紹介された。ロックダウン(都市封鎖)の生活の中で、ユーモアあふれる母の機転を利かした行動は反響を呼んでいる。「ブリュッセル・タイムズ」が伝えた。

マクドナルドのドライブスルー(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
マクドナルドのドライブスルー(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

母娘が作ったのは段ボールの“車” 欧州で反響のエピソードをベルギーメディアが報じる

 ベルギーで、新型コロナウイルス対策のためドライブスルーのみとなったマクドナルドで食事を買うため、段ボールで作った“車”で買いに行ったという母娘のエピソードが紹介された。ロックダウン(都市封鎖)の生活の中で、ユーモアあふれる母の機転を利かした行動は反響を呼んでいる。「ブリュッセル・タイムズ」が伝えた。

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 メーデーの5月1日、ベルギーのラ・ルヴィエール在住のナタリー・モアマンズさんと16歳の娘は、地元のマクドナルドのドライブスルーで、段ボールの車の中でほかの車と列に並んでいた。2人は段ボールで“車”を作り、自宅から500メートルの距離にあり、月に1度の頻度で訪れていたマクドナルドで食事を購入しようとしたのだ。一見びっくりしてしまう光景だが、それには理由があった。

 娘はマクドナルドに行きたいと望んだが、モアマンズさんは車を所有していない。当初は「ロックダウンの状況で私たちには車がないし、ほかの誰かと一緒にも行くこともできないから行けないと伝えました」と振り返る。そこでモアマンズさんは、段ボールで車の形を作ることを思い付いた。娘は最初は拒んだが、乗り気になったという。

「最初、娘は馬鹿げた考えだと思っていました。私は1人で作り始め、娘が手伝い始めました。私は、将来子供におばあちゃんのクレイジーな考えとして良い思い出話になるよ、と娘に伝えました」とモアマンズさん。自宅のドアには大きすぎたが、ちょっぴり苦労しながら外に出た。「道路に出た時、ほかの車がクラクションを鳴らし、窓からサムズアップしてくれ、写真を撮る人たちもいました」という。

 母娘の姿にパトロール中の警察官も2人に気付き、ドライブスルーで何をしているのか尋ねたというが、モアマンズさんは「車がないけど食事を買いたいと警察官に伝えました。その時、その警察官は私たちが段ボールの車の中にいると気付き、急に笑い出しました」と話した。最終的に、この“段ボールカー”の移動は成功し、2人は注文する番が回ってきた時に食事を購入することができた。

 このエピソードには大きな反響が。モアマンズさんは自身も娘もこれほどの注目を集めることになるとは思っていなかったと語るが、フェイスブックに投稿した写真は数千件シェアされ、何百というコメントが寄せられた。大半がポジティブな内容のコメントだったとのことだ。

 モアマンズさんは「南フランスの新聞さえ、私たちについて記事にしてくれました。このようなことは予想していませんでした。でも、人を笑わせることができたのは良いことです。特にこのような状況では。良い気分です」と語った。

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