サンプラザ中野くん「目標は125歳」還暦アルバム発売も人生の折り返しさえまだまだ
「私は125歳まで生きる」
――「涙2」(※)も爆風スランプを代表するヒット曲です。歌詞の異なる「青春ヴァージョン」は一般発売されなかったと知りました。
(※)「涙2」:正式な表記は涙2乗。読みは「なみだなみだ」
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「実は爆風スランプのシングルで一番売れたのが『涙2 (LOVEヴァージョン)』なのです。1992年にオリコンチャートで2位を3週間以上続けました。そして通信教育の会社とタイアップして全国の生徒さんにお配りしたのが『涙2 (青春ヴァージョン)』だったのですが、こちらは100万枚以上無料配布したと聞きました。つまり爆風スランプの一番世に広まったシングル曲は『涙2 (青春ヴァージョン)』なのかもしれません。『一生に一度の還暦を祝すため』という事で今回満を持してセルフカバーしまして、ついに発売となりました。オリジナルは無料配布でしたので、諸々の記録(オリコン等の)にも残っていないのです」
――なるほど。そういう事だったんですね。「涙2(青春2020Ver.)」のMVも学校がロケーションで、まるで中野さんと河合さんの高校時代を妄想してしまうようなそんなシーンです。
「MVは私と河合さんの母校である、『千葉県立東葛飾高校』で撮影させてもらいました。まさかの使用許可に歓喜致しました。そして校舎も45年前と同じままでした。私たちが歌っている教室は1年生の時に使用していた一階のものでした。教室内もほとんど変わってなくて、懐かしさに胸がキューンとなりました。教室の後ろには、生徒さんたちが書いてくれた、様々な将来へのメッセージが貼られていました。これはこの撮影のためだったそうです。ありがたい事です。そもそもとても自由な校風でおかげで、私たちのような自由人が育ってしまいました。『千と千尋の神隠し』の主題歌「いつも何度でも」の作詞家、覚和歌子さんや、漫画家の柏木ハルコさんも同窓生です」
――良い話ですね。県内の超難関校なのに自由な校風で今も大人気です。爆風スランプも柏市の英雄ですから。そして「45歳の地図(還暦Ver.)」は、同世代やその上の世代の共感を生む、まさにその年齢にならないと理解できない境地。きれい事ではない生々しさみたいなものが伝わってきました。
「そうですね。生々しい勢いがうまく歌にできたなと思います。人生100年の時代ですし。私は大隈重信侯の説に従い、125歳まで生きるという目標を掲げています。楽しんで音楽を、健康道を、邁進して行きます。避けられない高齢化社会を迎えている日本人の気持ちを、鼓舞する歌になったと思います」
――125歳(笑)。という事はまだ人生の折り返しにも達していませんね!そして次の曲も注目の「中野サンプラザよ」。セピア色の80年代初期の中野の街並みや「中野サンプラザ」が脳内に映し出されて、甘酸っぱさもある大好きな曲です。「サンプラザ中野くん」の原点なのに実はサンプラザで爆風スランプはライブをしていなかったという。
「高評価ありがとうございます。デビュー時のお偉いさんが『サンプラザ中野が中野サンプラザでコンサートというのは当たり前すぎるので、いざというときまで取っておこう』と発言されて、そのまま取っておいたのです。いざという時がやってまいりました」