東京駅から歩いてみた 連休中に試したいユニークな“徒歩チャレンジ” 運任せで行きつく先は?

大型連休真っただ中、故郷への帰省や海外旅行など、最大9連休の休みを満喫している人は多いだろう。SNSには、常日頃から抱えていたというユニークな疑問を実行に移した投稿が、15万件ものいいねを集めた。連休中に試してみたいチャレンジについて、投稿者に聞いた。

アイデア溢れる“旅”は、東京駅からスタートした【写真:ツイッター(@mmm95215622)より】
アイデア溢れる“旅”は、東京駅からスタートした【写真:ツイッター(@mmm95215622)より】

次回は大阪駅か京都駅を起点に、関西方面でチャレンジしたい

 大型連休真っただ中、故郷への帰省や海外旅行など、最大9連休の休みを満喫している人は多いだろう。SNSには、常日頃から抱えていたというユニークな疑問を実行に移した投稿が、15万件ものいいねを集めた。連休中に試してみたいチャレンジについて、投稿者に聞いた。

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「休職中の友だちが居候しに来たので、有給とってついにワイも徒歩チャレンジに挑みます!」という一文を投稿したのは、えむ職ちゃん(@mmm95215622)。「信号に出会ったら青の方に進む」「行き止まりになったらじゃんけんして決める(ワイ勝ち→右、友だち勝ち→左)」「昼食は12時に通りかかった1軒目の店」とルールを定め、午前9時半に赤レンガの駅舎が美しい、東京駅の丸の内口をスタートした。

 開始30分後には、国会議事堂正面に到着。1時間半後には3日後に野球観戦を予定していた、東京・明治神宮野球場に到着し、「完全に下見になってしまった」と噴き出してしまったそう。順調に進んだ2人は、昼時には原宿にある純喫茶でクロックムッシュに舌鼓を打つなど、当てのない旅を満喫している様子が分かる。

「普段から日常生活についてや面白いことがあった時にツイートしているので、今回もせっかくやるならツイートして他の人にも楽しんでもらいたいなと思ったので投稿しました」と語ったえむ職ちゃん。決めたルールについては「前々から、1日歩いて青信号に進み続けたらどこに到達するんだろう?」という疑問を抱いたことから生まれたといい、「友だちにそれを話したら、『え、暇だしやってみる?』となりそこから『T字路にぶち当たったらどうするか?』『昼食はどうするか?』という他のルールを相談して決めました!」と説明してくれた。

 渋谷区では同じ道をぐるぐる歩くことになったり、足の痛みを訴えた友だちのために貼り薬を買うなど、予期しないこともあった。足を踏み入れた世田谷区では、謎の鳥の群れと出くわしたほか、T字路にもてあそばれ住宅街をさまようことに。2時間前に通っていた元の道に戻ったことに気付いたときは「まじでこの時間何だったんだろうか…。嗚呼これが人生か…」とつぶやくなど、人生と旅を重ねる境地に至ったことをうかがわせた。

 足の痛みが限界になった友だちがリタイアした後も、1人で歩き続け、約11時間半をかけ、東京・目黒の祐天寺駅でゴールしたえむ職ちゃん。総移動距離は39キロ、総歩数は5万9000歩だったという。東京の街を歩いた感想は「適当に歩いてもいつかは大通りにたどり着くようになっているんだなあと思いました。また、花がきれいとか新緑の輝きがまぶしいとか太陽のありがたさとか、日々見過ごしてしまっている自然や季節感などといった当たり前のものへの意識を向けられることができて日常の中にも小さな幸せはあふれているんだなと感じました」とたくさんのことを学んだようだ。

 15万件ものいいねを集めた投稿には「『やってみたい!』という感想がとにかく大量に届いたのが意外でした。みんな非日常だったり刺激だったりというものを求めているんだなと思いましたし、『歩く』という誰もが気軽にできることが元となっているのが共感を生んだ要因なのかな? と思いました。『それを一緒にやってくれる友だちがいることがうらやましい』という声も結構あって、確かに言われてみればこんな謎の挑戦に付き合ってくれる友だちの存在って当たり前ではないなと気付かされました。あとは、同じような繰り返しの日々を送っていると新しい発想やユーモアを忘れてしまいがちになるけれど、今後もぶっ飛んだ発想は大切にしていこうと思いました!笑」と回答。「次回は大阪駅か京都駅を起点に、関西方面でチャレンジしたい」と意気込んでいた。

次のページへ (2/2) 【動画】世田谷区の住宅街で見かけた鳥の大群
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