警視庁が食べかけのポテチ袋を閉じるライフハック公開 なぜ? 投稿の意図を聞いた

警視庁警備部災害対策課の公式アカウントが投稿した意外なライフハックが、ネット上で「便利すぎる!」と話題を呼んでいる。なぜ災害対策課が便利なライフハックを投稿するのか。警視庁に意図を聞いた。

警視庁災害対策課が食べかけのポテトチップスなどの袋を閉じるのに便利なライフハックを公開【写真:ツイッター(@MPD_bousai)より】
警視庁災害対策課が食べかけのポテトチップスなどの袋を閉じるのに便利なライフハックを公開【写真:ツイッター(@MPD_bousai)より】

テープや輪ゴムを使わず、食べかけの袋菓子の袋を閉じる方法を解説

 警視庁警備部災害対策課の公式アカウントが投稿した意外なライフハックが、ネット上で「便利すぎる!」と話題を呼んでいる。なぜ災害対策課が便利なライフハックを投稿するのか。警視庁に意図を聞いた。

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「私は、袋菓子が大好きです。でも休憩時間では食べ切れないことがあります。その様な時は、テープや輪ゴムを使わず、袋を閉じる方法があります。長期保存には向きませんが、避難生活や乗り物で移動中等にお試しあれ。『〇〇さーん』、あ!上司がお呼びだ。『はーい』と言いながら慌てて袋を閉じる私」

 今月4日、警視庁警備部災害対策課の公式アカウントが行った投稿は7000件を超えるリツイート、2万件のいいねを集めるなど大きな話題に。担当職員の様子が想像できる投稿内容から、「親しみやすさを感じる」と共感を呼んでいる。

 警視庁の担当者は「きっかけは今から12年前、2011年発生の『東日本大震災』です。大きな災害が発生したときには、いわゆる『デマ情報』が発生することが歴史上繰り返されています。東日本大震災の発生時にもインターネット上に被災者の不安をあおるようなデマ情報などを含め、さまざまな情報が氾濫・錯綜(さくそう)していました。そうした災害時の混乱の中、警視庁として、デマ情報の打ち消しや被災者をはじめとする多くの方々が必要としている情報をタイムリーに発信していくにはどうすればいいのか、ということを考えた結果、当時出されたアイデアのひとつがSNSの活用でした」と災害対策課ツイッター開設の経緯について紹介。2013年1月11日から運用を開始し、今年で10周年を迎えるという。

 今回の投稿については「お菓子の袋が開いていると、ついつい手が伸びて食べてしまいます。投稿した内容は、私(投稿者)が食べ過ぎないために使っていた方法です。災害時の避難生活で、テープや輪ゴム等が身近にない時でも役に立つと思い、投稿しました。袋を折るだけでできるので、何度でも繰り返し開け閉めできるのもポイントです」と意図を説明。「多くの方から、いいねやリツイートをいただき、驚いています。コメントで知りましたが、以前テレビ番組でこの方法が紹介されていたようです。当時のテレビを見ていた方から、『テレビで見たが方法を忘れていた』『メモをとれていなかったので良かった』といったコメントもあり、あらためて紹介できて良かったです」と反響を語る。

「これから行楽に出かける絶好の季節なので、ドライブや散策等の際にも、ぜひ活用してください」と担当者。警視庁“お墨付き”の便利なライフハック、非常時に限らず積極的に活用していきたいところだ。

次のページへ (2/2) 【画像】警視庁警備部災害対策課が公開した袋の閉じ方の手順
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