BTSのメンバー・ジミン（JIMIN）が先月24日に発売したソロアルバム『FACE』のタイトル曲『Like Crazy』が米ビルボード最新チャート（現地時間3日公開）のメーンシングルチャート『ホット100』で1位となった。また、『FACE』もメーンアルバムチャート『ビルボード200』で2位となるなど快挙を達成した。韓国メディアは「韓国大衆音楽の歴史に一線を画した」（日刊スポーツ）、「K-POPの歴史の新起源を成し遂げた」（ヘラルド経済）などと称賛している。

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　アジアのソロ歌手の同チャート1位は故・坂本九さんの『上を向いて歩こう（SUKIYAKI）』（63年）以来。このニュースはさっそくツイッターでトレンド入りし「本当におめでとう」「すごくカッコよくて誇らしいよ」「喜ぶ笑顔が見れた！幸せ」など祝福の声が続々と上がっている。87年目になるビルボードチャートの歴史上、『ホット100』で1位を獲得したアジア人アーティストは坂本さん、BTS（20年、21年）、ジミンの3組となった。

　ビルボードによると、ジミンは韓国ソロアーティストで初めて『ホット100』の1位に名を挙げた。『Like Crazy』はビルボード『ホット100』初登場と同時に1位となり、これは同チャート史上、66曲目となる。『ホット100』はストリーミング、ラジオ放送回数、音源販売量（ダウンロードとCD）を総合してシングルランキングを集計する米ビルボードのメーンとなるチャートで、『Like Crazy』は週間集計（3月24～30日）でストリーミング回数1000万件、ラジオ放送回数6万4000件、ダウンロードとCD販売量計25万4000件を記録したと集計された。

　同曲はシンセサイザーとドラムのビートが強い印象を与えている。クラブの喧噪に溺れながらも愛と永遠の夢の世界を表現したポップバラードで、これまでのBTS作品にはあまり見られない官能的で感性的な仕上がりとなっている。BTSとしては『Dynamite』『Savage Love』（リミックスバージョン）、『Life Goes On』『Butter』『Permission to dance』、『My Universe』が『ホット100』で1位を獲得している。

　ジミンは『weverse live』で動画配信し「あまりにも実感がわかなくて文章で気持ちを伝えきれないので直接自分の言葉で話したくてライブします。遅い時間にすみません」「お父さん、僕が初めて作ったアルバムですって家で歌を聞かせたんですが、お父さんが『内容が少し悲しい』って言いながら泣いていたんです」などと笑みを浮かべながら語りかけた。フォロワー数4918万人のジミンの公式インスタグラムにはビルボード『ホット100』のチャートがアップされており、ジミン自身の喜びを表している。

　一方、『ビルボード200』で初登場2位に上がったソロアルバム『FACE』は初週のアルバム販売量12万4000枚を記録した。ビルボードは「これは週間集計販売量では今年に入って3番目に大きい数値であり、ソロアーティストの中では最高記録」と伝えた。韓国のソロアーティストとしては『ビルボード200』で歴代最高順位となる。

　ジミンは『FACE』の企画段階から曲とミュージックビデオなどの作業過程全般に積極的に参加。この2年間新型コロナウイルスのパンデミックを経験しながら感じた空虚さ、寂しさ、恐怖などの感情とこれらを克服していく過程を歌詞に入れ込むなど率直な感情を表現したという。アルバムにはBTSメンバーのRMも参加し3曲を手掛けた。

　メーンシングルチャート『ホット100』は米国を代表する楽曲人気チャートで曲の人気を計る基準となっているのに対し、『ホット200』は売り上げ上位200位のアルバムとEPの人気チャートとなる。一般的には全米シングルチャートが『ホット100』、全米アルバムチャートが『ホット200』とみなされている。

　BTSのメンバーは昨年12月にジン（JIN）が入隊しており、兵役でグループ活動ができない間、メンバーはソロ活動を活発化させている。グループは25年の活動再開を目指している。