俳優の草なぎ剛が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『罠の戦争』（月曜午後10時）が27日、最終回を迎えた。

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　同作は、草なぎ演じる家族を傷つけられた鷲津亨（わしづ・とおる）が、知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させるリベンジエンターテインメント。2015年『銭の戦争』、2017年『嘘の戦争』に続く復讐（ふくしゅう）シリーズ第3弾。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　息子の泰生（白鳥晴都）が歩道橋から何者かに突き落とされ意識不明になってしまった鷲津は、犯人を突き止めるため議員秘書から代議士に。その後、泰生の事件の隠蔽を指示した民政党・鶴巻憲一幹事長（岸部一徳）を辞任に追い込み、総理補佐官のポストに昇進した。

　議員になったことで権力を手にした鷲津。上を目指すために徐々に変わっていく鷲津から、人々は離れていく。秘書見習いの蛯沢眞人（杉野遥亮）は事務所を辞め、私設秘書の蛍原梨恵（小野花梨）や政策秘書の貝沼永太（坂口涼太郎）、友人で二世議員の鷹野聡史（小澤征悦）らとも距離ができていく。ついには妻・可南子（井川遥）と離婚することに。

　離婚届を提出した鷲津は、可南子に今後のことを訪ねる。すると、女性支援の活動をしている可南子は法律の壁を感じるといい、悩む女性を救うために「法律を変える力を持ちたい」と伝える。「誰かが変えてくれるのを待ってるだけじゃ変わらない」と、市議を目指すと明かした。そして「いつか、あなたと同じ国政に」と、議員になりたいと語った。

　悪に染まったかのように見えた鷲津は、最後に大きな罠を仕掛け、総理大臣・竜崎始（髙橋克典）を辞任に追い込む。そして自身の選挙時の不正献金を認め、警察に出頭。蛍原や蛯沢、貝沼、鷹野と和解し、「弱い者」の立場になる鷲津に戻ったのだった。

　女性支援の仕事を続けながら市議を目指す可南子のもとに、元厚生労働大臣・鴨井ゆう子（片平なぎさ）が訪れる。一時は初の女性総理を目指していた鴨井だが、息子が泰生を突き落としたことを認め、議員を辞職していた。鴨井によると、鷲津の選挙違反は立件されない可能性が高いという。さらに鴨井は可南子に、市議ではなく、鷲津が辞めた千葉15区から国政を目指すよう勧める。資金援助や党への掛け合いなど、鴨井がサポートするという。

　旧姓の「雛田可南子」として千葉15区から出馬した可南子は初当選を果たした。可南子のもとでは蛍原が秘書を務め、人手の足りない事務所に蛯沢が入社する。鷹野は可南子をサポートし、鷹野のもとでは貝沼が勤務していた。

　しかし鷲津の元妻ということで、会合や記者懇談会に呼ばれないなどの嫌がらせを受ける可南子たち。そこに「面接に来ました」と鷲津がやって来る。「政策秘書、まだだろ？　配偶者は公設秘書になれない。でも俺はもう違う。経験も人脈も豊富。最強の秘書だと思うんだよな」と声をかける鷲津に、可南子は「採用……です」と答える。「やった」と笑顔を見せる鷲津に、可南子は優しい表情で「おかえりなさい、鷲津さん」と伝えるのだった。

　可南子が議員となり、その政策秘書に元夫の鷲津が就任するというラストに、SNS上では、「可南子さんが国会議員になるとは」「こうなるとは思ってもみなかったので、びっくりしました。でも、素敵な終わり方でした」と驚きの声が。また「可南子さんとのラストシーン、泣いたわ～」「まだ無垢な雛を鷲が守るなんて、最強過ぎる」といった声も挙がっている。