志朗、RISE世界バンタム級王者に 狙いすました右ハイキックでKO勝ち 対戦相手は大の字

志朗(BeWELLキックボクシングジム)がディーゼルレック・ウォーワンチャイ(タイ)に5R・1分37秒、右ハイキックでKO勝ちを収めた。

ディーゼルレック・ウォーワンチャイ(左)に蹴りを繰り出す志朗【写真:山口比佐夫】
ディーゼルレック・ウォーワンチャイ(左)に蹴りを繰り出す志朗【写真:山口比佐夫】

「Cygames presents RISE ELDORADO 2023」メイン

立ち技格闘技イベント「Cygames presents RISE ELDORADO 2023」(26日、東京・有明アリーナ)メインイベント、RISE世界バンタム級(-55キロ)王座決定戦、3分×5R無制限延長R

 志朗(BeWELLキックボクシングジム)がディーゼルレック・ウォーワンチャイ(タイ)に5R・1分37秒、右ハイキックでKO勝ちを収めた。

 ローキックから入った志朗。このラウンドは先にリングの中心を取り、相手をロープに追い込む。あいさつ代わりに打ち続けたローキックでディーゼルレックの前足はすでに真っ赤に染まっていた。

 2Rはディーゼルレックが前に。ロープを背負って戦う志朗だったが、ローキックを軸に攻撃を組み立てていった。1Rよりもパンチを多く出した印象で、手数も当てているのも志朗であることは明白だった。

 3R、両者はよりギアを上げて戦う。遠い距離から相手の間合いに一気に詰めるボディーパンチで相手を翻弄(ほんろう)。残り1分30秒で当てたボディーで、相手は明らかにペースダウン。それまでの勢いはなくなり、下がる展開が多くなっていた。

 4R、先に前に出たのはディーゼルレック。そこに合わせるように三日月蹴りを入れるのは志朗だった。最初こそ勢いがよかったディーゼルレックだが、ラウンド終盤には失速。それとは対照的に変わらぬペースでボディー前蹴り。残り数秒でハイキックを当てた。

 5R、両者の差が歴然となった。志朗は1Rからのリズムを崩すことなく、上下に散らした攻撃を見せる。志朗の作戦が“倒す”に変わったラウンドだった。パンチを出しながらも、キックのタイミングをうかがう表情をしていた。相手が右ストレートを出したところに合わせて、右のハイキック。相手は時間差で真後ろに大の字になって倒れた。1分37秒でKO勝ちを収めた。

 ベルトを巻いた志朗は「たくさんの応援ありがとうございました。自分がこうやって世界のベルトを巻けたのも負けたときも応援してくれるファンのおかげです。世界のベルトは取れましたが、去年負けた玖村(将史)選手にリベンジ、そしてワールドシリーズ54キロに自分も出たいと思います。今年はその2つをリベンジしてしっかり勝ちたいと思いますので応援よろしくお願いします」とマイクした。

次のページへ (2/2) 【動画】ディーゼルレックがダウンしたKOシーン
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