【K-1】サッタリを失神させたラテスク、やっぱりKO勝ち 現王者のシナ・カリミアンは強がりの苦笑い

K-1 WORLD GP 2023 ~K’FESTA.6~(2023年3月12日、東京・国立代々木競技場 第一体育館)でステファン・ラテスク(ルーマニア)が谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に2RのKO勝利を収めた。

ステファン・ラテスク(右)と谷川聖哉が対戦【写真:山口比佐夫】
ステファン・ラテスク(右)と谷川聖哉が対戦【写真:山口比佐夫】

カーフキックやローキックが効き、肩で息をするシーンも

 K-1 WORLD GP 2023 ~K’FESTA.6~(2023年3月12日、東京・国立代々木競技場 第一体育館)でステファン・ラテスク(ルーマニア)が谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に2RのKO勝利を収めた。

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 ラテスクは2022年12月、K-1初参戦でマハムード・サッタリに2RでKO勝利をあげている。サッタリはプロ20戦20勝(12KO)と無敗レコードを続けていたが、ラテスクに初黒星をつけられた。谷川はそのサッタリに3連続KO負け。客観的に見れば谷川のラテスクへの挑戦はかなり厳しいものではあるが、谷川は結果的に善戦した。

 1R、強烈なフックを振り回すラテスクに対し谷川はガードを固めるも、1発を被弾しダウン。ラテスクはすぐさまラッシュをかける。予想通りラテスクの圧勝かと思われたが、谷川は前に出て距離を潰し、ラテスクのパンチを回避する。1Rも残り1分を切ると、ラテスクの動きは著しく悪くなり、肩で息をするように。カーフキックやローキックも効きはじめ、圧倒的有利と思われたラテスクの弱点が見えてきた。

 2Rも谷川はガードを固めたままプレスをかけ、ラテスクをコーナーに追い詰める。だが、谷川のパンチがラテスクを捉えはじめたように見えた矢先、カウンターの左フックと右フックを連続でもらいダウン。倒れた谷川の後頭部に追撃のパンチを浴びせたようにも見えたが、ラテスクのKO勝利となった。

 試合後の会見で谷川は、「とにかくハードパンチャーでした。正直、日本人では相手はいないと思っているが、外国人の壁は超えられていない。負けは負けなので敗者に口なし」と潔く負けを認め、後頭部への打撃については言及しなかった。

 ひとつ前の試合では、同じくクルーザー級の星龍之介(POWER OF DREAM)が、AKIRA Jr(フィリピン)に3RKO勝利。会場から試合を見守っていたK-1 WORLD GPクルーザー級王者のシナ・カリミアンはサングラス姿で油断しきった表情を見せていた。

 だがクルーザー級戦線は、ラテスク、サッタリ、谷川、星と入り組みはじめている。これから外国人選手の参戦も多くなると考えると、シナ・カリミアンの表情はただの強がりにしか見えなくもない。

次のページへ (2/2) 【写真】接近戦を繰り広げたステファン・ラテスクと谷川聖哉
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